驚怖きやうふ)” の例文
驚怖きやうふあま物陰ものかげ凝然ぢつ潜伏せんぷくしてとりつぎあさやうやとりむれまじつてあるいたけれどいくらかまだ跛足びつこいてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
と云ひ給ひし声よ、いかばかりの驚怖きやうふを私にも与へさふらひけん、思ひづべくも余りに複雑にさふらふ。されどまた
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
ひろやうでもせまいのは滊船きせん航路かうろで、千島艦ちしまかんとラーヴエンナがう事件じけん實例じつれいまでもなく、すこしく舵機かぢ取方とりかたあやまつても、屡々しば/\驚怖きやうふすべき衝突しようとつかもすのに、底事なにごとぞ、あやしふね海蛇丸かいだまる