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かしらだ
ふりがな文庫
“
頭立
(
かしらだ
)” の例文
先ず
頭立
(
かしらだ
)
ったのが横柄に
簾
(
すだれ
)
を払って、「どうじゃ。この殿に違いはあるまいな。」と、仲間の方を振り向きながら、念を押したそうでございます。
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その間に、大地主と船長とは甲板に
留
(
とど
)
まり、船長は
舵手
(
コクスン
)
に声をかけた。船に残っている者の中の
頭立
(
かしらだ
)
った男なのである。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
頭立
(
かしらだ
)
ったのが号令すると、七八本の
刃
(
やいば
)
が、折から昇った月の光を受けて、三方からサッと殺到するのでした。
銭形平次捕物控:082 お局お六
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
さらには、
阮
(
げん
)
小
(
しょう
)
二、阮小五、阮小七、
白勝
(
はくしょう
)
といったような
頭立
(
かしらだ
)
ったもの十七人に、部下百余人の徒党だった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこらがかすかに
明
(
あか
)
るくなって、たい
松
(
まつ
)
を
持
(
も
)
った大ぜいの、
人間
(
にんげん
)
だか
化
(
ば
)
け
物
(
もの
)
だか
知
(
し
)
れないものが、どやどや、お
社
(
やしろ
)
の
前
(
まえ
)
に
集
(
あつ
)
まってきました。するとその中で
一人
(
ひとり
)
頭立
(
かしらだ
)
った
者
(
もの
)
の
声
(
こえ
)
で
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
喜多村の新派の
頭立
(
かしらだ
)
った人が応援して、諸方からの花輪、飾りもの、造りもの、
積
(
つみ
)
ものなどによって
賑
(
にぎ
)
わしく、貞奴の部屋や、芝居の廊下はお
浚
(
さら
)
い気分、
祭礼
(
おまつり
)
気分のように盛んな飾りつけであった。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
サンチャゴの乗組を
後敷
(
あとしき
)
のところへ呼び集めると、
頭立
(
かしらだ
)
ったのが
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
やがて、
頭立
(
かしらだ
)
った一人が、立ち上って叫んだ。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
頭立
(
かしらだ
)
つたのが號令すると、七八本の
刄
(
やいば
)
が、折から昇つた月の光を受けて、三方からサツと殺到するのでした。
銭形平次捕物控:082 お局お六
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
沢庵のほかに、奉行所の刑吏が——
頭立
(
かしらだ
)
ったのから小者までぞろぞろ出て来たのである。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると
頭立
(
かしらだ
)
った盗人は、
白刃
(
しらは
)
を
益
(
ますます
)
御胸へ近づけて
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「いや、六波羅蠅は、旅の付き物だが、きのう見た一匹は、放免どものうちでも、
頭立
(
かしらだ
)
った
曲者
(
しれもの
)
と思われた。ここはみなの申すごとく、大事とならぬまえに、禍いを絶っておくか」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
護送使の工藤、諏訪などの
頭立
(
かしらだ
)
った面々には、さすがテレ気味がおおいきれない。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“頭”で始まる語句
頭
頭巾
頭髪
頭脳
頭蓋骨
頭腦
頭上
頭陀袋
頭痛
頭顱