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領分
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りやうぶん
ふりがな文庫
“
領分
(
りやうぶん
)” の例文
此
(
こ
)
の
備中
(
びつちう
)
、
一時
(
あるとき
)
越前
(
ゑちぜん
)
の
領土巡検
(
りやうどじゆんけん
)
の
役
(
やく
)
を、
主人
(
しゆじん
)
義景
(
よしかげ
)
より
承
(
うけたまは
)
り、
供方
(
ともかた
)
二十
人
(
にん
)
ばかりを
連
(
つ
)
れて、
領分
(
りやうぶん
)
の
民
(
たみ
)
の
状態
(
じやうたい
)
を
察
(
さつ
)
せんため、
名
(
な
)
だゝる
越前
(
ゑちぜん
)
の
大川
(
おほかは
)
、
足羽川
(
あすはがは
)
のほとりにかゝる。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これでも藝能があるんだ、幾ら
社會
(
しやくわい
)
がせゝこましくなつてゐると謂つても、俺の生活する
領分
(
りやうぶん
)
くらゐ殘してあるだらう、然うよ、そして
世間
(
せけん
)
を廣くして、
自曲
(
じいう
)
の空氣を吸ふことにしやう。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
改め今度主人縫殿頭より使者の趣きは長門守殿御
領分
(
りやうぶん
)
水呑村百姓名主九助一件に付用人共より
各自方
(
おの/\がた
)
への御用
状
(
じやう
)
先
(
まづ
)
御披見
(
ごひけん
)
成れよと首に掛たる御用状を相渡せば
外記
(
げき
)
は之を請取
封
(
ふう
)
押切て讀上るに
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その為に大衆文芸は興味本位——ならばまだしも
好
(
よ
)
い。興味以外のものを求めないやうになるのは考へものだと思つてゐる。大衆文芸家ももつと大きい顔をして小説家の
領分
(
りやうぶん
)
へ斬りこんで来るが
好
(
よ
)
い。
亦一説?
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
さゝ
身
(
み
)
の
煮
(
に
)
くたらしを、ほう/\と
吹
(
ふ
)
いてうまがつて、
燒豆府
(
やきどうふ
)
ばかりを
手元
(
てもと
)
へ
取込
(
とりこ
)
み、
割前
(
わりまへ
)
の
時
(
とき
)
は、
鍋
(
なべ
)
の
中
(
なか
)
の
領分
(
りやうぶん
)
を、
片隅
(
かたすみ
)
へ、
群雄割據
(
ぐんゆうかつきよ
)
の
地圖
(
ちづ
)
の
如
(
ごと
)
く
劃
(
しき
)
つて、
眞中
(
まんなか
)
へ
埋
(
うめ
)
た
臟
(
ざう
)
もつを
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
先來
紀州殿
(
きしうどの
)
非分
(
ひぶん
)
なりといへども御三家の
領分
(
りやうぶん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
本多
(
ほんだ
)
長門守
領分
(
りやうぶん
)
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“領分”の意味
《名詞》
領 分(りょうぶん)
領有している土地。
勢力の及ぶ範囲。
(出典:Wiktionary)
領
常用漢字
小5
部首:⾴
14画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“領分”で始まる語句
領分内
領分外
領分構
領分巡回