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阿古屋
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あこや
ふりがな文庫
“
阿古屋
(
あこや
)” の例文
その
中
(
うち
)
の一枚は八犬伝の一節で、
犬塚信乃
(
いぬづかしの
)
と
犬飼現八
(
いぬかいげんぱち
)
が
芳流閣
(
ほうりゅうかく
)
の上で闘っておりますところで、今一つは
阿古屋
(
あこや
)
の
琴責
(
ことぜ
)
めの舞台面になっております。
押絵の奇蹟
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
こよい
亥
(
い
)
の
刻
(
こく
)
に、かねてのお
約束
(
やくそく
)
どおり、船からあげて
阿古屋
(
あこや
)
の松原まで
頭
(
かしら
)
が連れてまいり、
金子
(
きんす
)
と引きかえに、お
館
(
やかた
)
へお渡しいたすてはずになっておりまする
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
東国の
出羽
(
でわ
)
、
陸奥
(
むつ
)
もその伝で二つに分れたと聞いている、昔、
実方
(
さねかた
)
中将が、奥州へ流され、この国の名所、
阿古屋
(
あこや
)
の松を見ようと尋ね歩いたが見つからなかった。
現代語訳 平家物語:02 第二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
わたしはそのあくる年の正月、市村座の中幕「
阿古屋
(
あこや
)
の
琴責
(
ことぜめ
)
」で彼の岩永左衛門をみて、いよいよ彼が歌舞伎俳優として他に比類なき舞台顔の持主であることを知った。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
前
(
ぜん
)
申し上げます通り
阿古屋
(
あこや
)
の
琴責
(
ことぜめ
)
の様な姿で
簪
(
かんざし
)
を後光の様に
差
(
さし
)
かざして
居
(
い
)
るから年を取って居ても若く見えます。ずいと出まして、御奉行の方を
斜
(
はす
)
に向いて坐って居ります。
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
座敷では
袂
(
たもと
)
へ忍ばす金縁の
度装
(
どもの
)
の
硝子
(
がらす
)
を光々さした、千鳥と云う、……女学生あがりで稲葉家第一の口上
言
(
いい
)
が、
廂髪
(
ひさしがみ
)
の
阿古屋
(
あこや
)
と云う覚悟をして度胸を据えて腰を据えて、もう一つ
近視眼
(
ちかめ
)
を据えて
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
月心院の一間で、机竜之助が、頭巾も取り、被布も取払って、真白な木綿の着衣一枚になって、大きな
獅噛火鉢
(
しがみひばち
)
の縁に
両肱
(
りょうひじ
)
を置いて、岩永左衛門が
阿古屋
(
あこや
)
の琴を聞くような形をして、黙然としている。
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「それで、私の出しものが
阿古屋
(
あこや
)
なんですと。」
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
頭
(
かしら
)
なる
華
(
はな
)
のかざしは輝きて、
阿古屋
(
あこや
)
の
珠
(
たま
)
と
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
阿古屋
(
あこや
)
の
貝
(
かひ
)
を
敷
(
し
)
き
列
(
つら
)
ね
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
近藤重蔵と
阿古屋
(
あこや
)
の
琴責
(
ことぜめ
)
を上演していたところが、その興行中に家橘が急病で死んだために、よんどころなく半途で閉場して更に次興行の相談中に、劇場もまた焼亡してしまったのは
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
あの芳流閣の一番頂上の真青な屋根瓦の上に
跨
(
またが
)
って、銀色の刀を振り上げております犬塚信乃の
凜々
(
りり
)
しい姿や、
厳
(
いか
)
めしい畠山重忠の前で琴を弾いております
阿古屋
(
あこや
)
の、色のさめたしおらしい姿を
押絵の奇蹟
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
頭
(
かしら
)
なる
華
(
はな
)
のかざしは輝きて、
阿古屋
(
あこや
)
の
珠
(
たま
)
と
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
まもなく着いた、
阿古屋
(
あこや
)
の松原。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
阿古屋
(
あこや
)
の松
現代語訳 平家物語:02 第二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
阿古屋
(
あこや
)
の珠を
さかほがひ
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
阿
漢検準1級
部首:⾩
8画
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“阿古屋”で始まる語句
阿古屋珠
阿古屋貝
阿古屋丸
阿古屋姫
阿古屋扇