“あこや”の漢字の書き方と例文
カタカナ:アコヤ
語句割合
阿古屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしはそのあくる年の正月、市村座の中幕「阿古屋あこや琴責ことぜめ」で彼の岩永左衛門をみて、いよいよ彼が歌舞伎俳優として他に比類なき舞台顔の持主であることを知った。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ぜん申し上げます通り阿古屋あこや琴責ことぜめの様な姿でかんざしを後光の様にさしかざしてるから年を取って居ても若く見えます。ずいと出まして、御奉行の方をはすに向いて坐って居ります。
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
座敷ではたもとへ忍ばす金縁の度装どもの硝子がらすを光々さした、千鳥と云う、……女学生あがりで稲葉家第一の口上いいが、廂髪ひさしがみ阿古屋あこやと云う覚悟をして度胸を据えて腰を据えて、もう一つ近視眼ちかめを据えて
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)