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足繁
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あししげ
ふりがな文庫
“
足繁
(
あししげ
)” の例文
『何もまだ、考えておりません。とかく、人の
口端
(
くちは
)
はうるそうござる。
足繁
(
あししげ
)
く宅へお遊びに来られる事なども、お互の為、暫く、お
慎
(
つつし
)
みくださらぬか』
濞かみ浪人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
文一郎は
頗
(
すこぶ
)
る
姿貌
(
しぼう
)
があって、心
自
(
みずか
)
らこれを
恃
(
たの
)
んでいた。当時
吉原
(
よしわら
)
の
狎妓
(
こうぎ
)
の許に
足繁
(
あししげ
)
く通って、遂に夫婦の
誓
(
ちかい
)
をした。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
何のために、かくまで
足繁
(
あししげ
)
く金田邸へ通うのかと不審を起すならその前にちょっと人間に反問したい事がある。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そんなわけで、私はその頃から、かなり
足繁
(
あししげ
)
く彼の家に出入りするようになりました。せめては彼の行動を、監視なりともしていようという心持だったのです。
鏡地獄
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
こんな事があってから後、彼女はますます
足繁
(
あししげ
)
く出入するようになりました。夕方会社から帰って来ると
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
その
頃
(
ころ
)
半年
(
はんとし
)
あまり
足繁
(
あししげ
)
く
通
(
かよ
)
つてくるお
客
(
きやく
)
の
中
(
なか
)
で、
電話
(
でんわ
)
の
周旋屋
(
しうせんや
)
をしてゐる
田中
(
たなか
)
と
云
(
い
)
ふ
男
(
をとこ
)
が、
行末
(
ゆくすゑ
)
は
表向
(
おもてむ
)
き
正妻
(
せいさい
)
にすると
云
(
い
)
ふはなしに、
初
(
はじ
)
めはその
男
(
をとこ
)
のアパートに
行
(
ゆ
)
き
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
神中が就職口を頼んである知人のなかに、銀行にいる知人はひどく神中の境遇に同情して、己のことのように世話してくれるので、神中も自然とその知人の処へ
足繁
(
あししげ
)
く出かけて往くのであった。
雀が森の怪異
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
併し私は病院のほかに辰夫の家庭へも
足繁
(
あししげ
)
く通わねばならなかった。
母
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
院長
(
いんちょう
)
が六
号室
(
ごうしつ
)
に
足繁
(
あししげ
)
く
訪問
(
ほうもん
)
し
出
(
だ
)
したとの
風評
(
ひょうばん
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
繁
常用漢字
中学
部首:⽷
16画
“足”で始まる語句
足
足袋
足許
足下
足音
足掻
足駄
足利
足蹴
足跡