“口端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くちは61.9%
くちのは14.3%
くちばた14.3%
くちさき4.8%
くちはた4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人の口端くちはにも笑われぐさだ。恥ある侍ふたり刺しちがえて、鎌倉殿へ、ご偏頗なお仕打のお返しをして見しょうか。……いや待て。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さてまた、その世上の口端くちのはをふさぐためにも、和議のお固め変りなしとの、ひと筆の御誓紙を、おしたため賜わるわけにまいりますまいか」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
藤吉郎なども、時折、信長の前へ出て、何か献言けんげんでもしていると、側にいて聞いている犬千代が、にやりと、口端くちばたくぼを作る。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だめだよ、口端くちさきできいたふうな事を云ったって、からっきしだめじゃないか、しっかりおしよ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
決して口端くちはたや顔付に表れる程激しい感情を、お互に抱蔵して居ないのは明かな事だ。
The Affair of Two Watches (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)