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赤銅
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しやくどう
ふりがな文庫
“
赤銅
(
しやくどう
)” の例文
細身の
蝋塗鞘
(
ろふぬりざや
)
、
赤銅
(
しやくどう
)
と金で
牡丹
(
ぼたん
)
の
目貫
(
めぬき
)
、
柄
(
つか
)
絲に少し血が
浸
(
にじ
)
んで居りますが、すべて華奢で贅澤で、三所物も好みがなか/\に厭味です。
銭形平次捕物控:199 蹄の跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
但
(
たゞ
)
し
拵
(
こしら
)
へ
付
(
つき
)
貳尺四寸
餘
(
よ
)
無名物
(
むめいもの
)
縁
(
ふち
)
赤銅
(
しやくどう
)
鶴
(
つる
)
の
彫
(
ほり
)
頭
(
かしら
)
角
(
つの
)
目貫
龍
(
りよう
)
の
純金
(
むく
)
丸
鍔
(
つば
)
瓢箪
(
へうたん
)
の
透
(
すか
)
し
彫
(
ぼり
)
鞘
(
さや
)
黒塗
(
くろぬり
)
鐺
(
こじり
)
銀
(
ぎん
)
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
赤銅
(
しやくどう
)
の
撞鐘
(
つきがね
)
一口を与へて、御辺の
門葉
(
もんよう
)
に、必ず将軍になる人多かるべしとぞ示しける。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
その人は白い文明人がきらひで、
赤銅
(
しやくどう
)
いろのわれ/\がお好きだつた。巴里女の花模様の衣裳がきらひで、馬や
羚羊
(
かもしか
)
のつや/\した皮膚がお好きだつた。あの人は——不思議な人だつた。
亜剌比亜人エルアフイ
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
(騎手はわらひ)
赤銅
(
しやくどう
)
の
人馬
(
じんば
)
の徽章だ
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
「さて二人目は、同じ三軒長屋の大川寄に住んでゐる、
漁師
(
れふし
)
の申松爺さんだ、五十二で
赤銅
(
しやくどう
)
色で、生れ乍らの獨り者で——」
銭形平次捕物控:262 綾の鼓
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
赤銅
(
しやくどう
)
の半月刀を腰にさげて
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
手に
取上
(
とりあげ
)
能々
(
よく/\
)
見ば鞘は
黒塗
(
くろぬり
)
鐺
(
こじり
)
は
銀
(
ぎん
)
鍔
(
つば
)
は丸く
瓢箪
(
へうたん
)
の
透
(
すか
)
しあり
頭
(
かしら
)
は
角
(
つの
)
縁
(
ふち
)
は
赤銅
(
しやくどう
)
にて
鶴
(
つる
)
の高彫目貫は龍の純金なりしかば直八は心に
合點
(
うなづき
)
モシ/\道具屋さん此
脇差
(
わきざし
)
は
何程
(
いくら
)
で御座りますハイ
其
(
それ
)
は無名なれども
關物
(
せきもの
)
と見えます
直價
(
ねだん
)
の所は一兩三分に致しませうと
云
(
い
)
ふを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
煙草入は
印傳
(
いんでん
)
の洒落れた
叺
(
かます
)
で、
赤銅
(
しやくどう
)
の金具、銀の吸口を見せた短かい煙管まで、滅多に
紛
(
まぎ
)
れる品ではありません。
銭形平次捕物控:229 蔵の中の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
月の半分は
赤銅
(
しやくどう
)
地球照
(
アースシヤイン
)
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
懷中煙草が一つ——
印傳
(
いんでん
)
の
叺
(
かます
)
に
赤銅
(
しやくどう
)
の
虻
(
あぶ
)
の金具を附けた、見事な品を町役人は平次に渡しました。
銭形平次捕物控:149 遺言状
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次が取出したのは、
蝋塗鞘
(
らふぬりざや
)
、
赤銅
(
しやくどう
)
の
鍔
(
つば
)
、紺絲で
柄
(
つか
)
を卷いた、實用一點張の刀です。
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“赤銅”の意味
《名詞》
赤銅 (しゃくどう、せきどう)
銅の別称。
銅と金の合金。紫金とも呼ばれる。
(出典:Wiktionary)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
銅
常用漢字
小5
部首:⾦
14画
“赤銅”で始まる語句
赤銅色
赤銅七子
赤銅造
赤銅斜子
赤銅作
赤銅張
赤銅拵
赤銅箔
赤銅縁
赤銅色絵