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赤繩
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せきじよう
小西屋へ一度掛合
吾儕の
身體の明りの立やうに
何卒なされて下されませと
理り
迫たるお光の
述懷無實に
陷り樂みし
赤繩茲に絶しと知ぬは憐れといふも
魯なりけり
定め此
婚姻を
妨げんと
謀し
奸計※に當り
竟にお光が
汚名を
蒙り
赤繩絶たる所より
白刄を
揮つて
奸を
鋤き
白洲に
砂石を
掴むてふ
最爽快なる物語は
亦回を次ぎ章を改め漸次々々に説分くべし
迫て
自然と知せる天下の
大法早亡き身とまで
覺悟せしおみつ親子は
不測に助り然のみならず
戀しと言
郎の
許へ
縁づくやう
再度結ぶ
赤繩に
有難泪は
白洲なる
砂を
濕らす其
喜びお勝は
初て庄兵衞の
惡きを