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貞任
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さだとう
ふりがな文庫
“
貞任
(
さだとう
)” の例文
「なら、胡というのは、どうだ。
胡馬
(
こば
)
北風にいななくの胡だ。
秦
(
しん
)
を亡ぼすものは胡なり、の胡だ。これなら、
貞任
(
さだとう
)
、
宗任
(
むねとう
)
の子孫らしいぞ」
胡堂百話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そのうちとうとう
貞任
(
さだとう
)
がかなわなくなって、
馬
(
うま
)
の
首
(
くび
)
を
向
(
む
)
けかえして、
逃
(
に
)
げて行こうとしますと、
義家
(
よしいえ
)
は
後
(
うし
)
ろから大きな
声
(
こえ
)
で
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
後冷泉天皇の
御宇
(
ぎょう
)
にあって、奥州の酋長
阿部
(
あべ
)
の
頼時
(
よりとき
)
が、
貞任
(
さだとう
)
、
宗任
(
むねとう
)
の二子と共に、朝廷に背いて不逞を逞ましゅうした、それを征したのが源
頼義
(
よりよし
)
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
貞任
(
さだとう
)
の
連歌
(
れんが
)
に
義家
(
よしいえ
)
がそを追はずなりたりといふ事、
宗任
(
むねとう
)
が梅の花の歌を詠みて
公卿
(
くげ
)
たちを驚かしたりといふ事
抔
(
など
)
、事実の有無は疑はしけれど、もしこの種類の事ありとせば
人々に答ふ
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
という
八幡
(
はちまん
)
太郎と
貞任
(
さだとう
)
との連歌のごときも、考えてみればただ単なる言葉のしゃれで、とうてい弓に
箭
(
や
)
つがえて
馳
(
は
)
せまわる勇士の頭の中に、浮かんでくるような文句ではない。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
貞任
(
さだとう
)
、
宗任
(
むねとう
)
を攻めたとき、味方の旗色が悪くなったので、頼義は敵陣に向い、「これは、神火なり」と火を放つと、風向きが変り、火は貞任の城を焼き払い、頼義の軍は大勝したのである。
現代語訳 平家物語:07 第七巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
鎌倉は源氏
発祥
(
はっしょう
)
の地と申してもよい。——後冷泉院の
御宇
(
ぎょう
)
安倍
貞任
(
さだとう
)
を討ち
鎮
(
しず
)
められた後、祖先源頼義
朝臣
(
あそん
)
は、相模守となって鎌倉に居を構えられた。——長子の
陸奥守
(
むつのかみ
)
義家朝臣もおられた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
とすぐに
上
(
かみ
)
の
句
(
く
)
をつけました。これは
戦
(
いくさ
)
の
場所
(
ばしょ
)
がちょうど
衣川
(
ころもがわ
)
のそばの「
衣
(
ころも
)
の
館
(
たて
)
」という
所
(
ところ
)
でしたから、
義家
(
よしいえ
)
が
貞任
(
さだとう
)
に
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
これで
義家
(
よしいえ
)
もいかにも
貞任
(
さだとう
)
がかわいそうになって、その日はそのまま
見逃
(
みのが
)
してかえしてやりました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
貞
常用漢字
中学
部首:⾙
9画
任
常用漢字
小5
部首:⼈
6画
“貞”で始まる語句
貞
貞享
貞操
貞奴
貞淑
貞観
貞光
貞徳
貞節
貞女