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誂
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あつらへ
ふりがな文庫
“
誂
(
あつらへ
)” の例文
大した智慧のある男ではありませんが、眼と耳の良いことはガラツ八の
天稟
(
てんぴん
)
で、平次の爲には、これ程
誂
(
あつらへ
)
向のワキ役はなかつたのでした。
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
自分達
(
じぶんだち
)
が
立
(
た
)
つた
側
(
がは
)
は、
却
(
かへ
)
つて
此方
(
こなた
)
の
山
(
やま
)
の
裾
(
すそ
)
が
水
(
みづ
)
に
迫
(
せま
)
つて、
丁度
(
ちやうど
)
切穴
(
きりあな
)
の
形
(
かたち
)
になつて、
其処
(
そこ
)
へ
此
(
こ
)
の
石
(
いし
)
を
箝
(
は
)
めたやうな
誂
(
あつらへ
)
。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
腹
(
なか
)
がすいたので何かの
誂
(
あつらへ
)
もした。お糸さんは
湯婆
(
ゆたんぽ
)
をこさへて寝巻と一つにもつて来て
二黒の巳
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
下札
(
さげふだ
)
は
今
(
いま
)
誂
(
あつらへ
)
にやつてある、まだ
出来
(
でき
)
て
来
(
こ
)
んが
蝋色
(
ろいろ
)
にして
金蒔絵
(
きんまきゑ
)
で
文字
(
もじ
)
を
現
(
あらは
)
し、
裏表
(
うらおもて
)
とも
懸
(
か
)
けられるやうな
工合
(
ぐあひ
)
に、少し
気取
(
きどつ
)
て注文をしたもんぢやから、
手間
(
てま
)
が取れてまだ
出来
(
でき
)
ぬが
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「おいでやす。お
誂
(
あつらへ
)
は?」
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
▼ もっと見る
「
嬰兒
(
あかんぼ
)
が
乳
(
ちゝ
)
を
呑
(
の
)
みますから、
私
(
あつし
)
は
何
(
ど
)
うでも、
彼女
(
あれ
)
には
實
(
み
)
に
成
(
な
)
るものの
一口
(
ひとくち
)
も
食
(
く
)
はせたうござんすから。」——で、さしあたり
仕立
(
したて
)
ものなどの
誂
(
あつらへ
)
はないから
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
誂
漢検1級
部首:⾔
13画
“誂”を含む語句
誂向
別誂
御誂
誂物
誂主
御誂向
御誂物手鑑
誂子
誂謗