計画けいくわく)” の例文
旧字:計畫
それとも一方いつぱうには小説雑誌の気運きうん日増ひましじゆくして来たので、此際このさいなにか発行しやうと金港堂きんこうどう計画けいくわくが有つたのですから、早速さつそく山田やまだ密使みつしむかつたものと見える
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
生才学なまさいがくにて長栄不朽ちやうえいふきう計画けいくわくのなるべきや、気を取りにくき聞人もんじんの気をよく取りてみな我用わがようとなしたるは、多くがたき才物さいぶつなり、もし戦国せんごくときにあらば、うまく英雄の心をりて
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
余に計画けいくわくなる者あることなし、何とあはれむべき(羨むべき)生涯しやうがいならずや。
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
わたし此頃このごろ計画けいくわくしつゝある画室ぐわしつことなどはなしてるであらう。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
そこで、今迄いまゝで毎月まいげつ三銭さんせんかの会費くわいひであつたのが、にはかに十せん引上ひきあげて、四六ばん三十二ページばかり雑誌ざつしこしらへる計画けいくわくで、なほひろく社員を募集ぼしうしたところ、やゝめいばかりたのでした
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)