“才物”の読み方と例文
読み方割合
さいぶつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成程そう云えば一つ卓子(テエブル)の紅茶を囲んで、多曖(たわい)もない雑談を交換しながら、巻煙草をふかせている間でさえ、彼が相当な才物(さいぶつ)だと云う事はすぐに私にもわかりました。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その才物(さいぶつ)なるは一目(いちもく)瞭然(りょうぜん)たることにて、実に目より鼻へ抜ける人とはかかる人をやいうならん、惜しい哉(かな)、人道以外に堕落(だらく)して、同じく人倫(じんりん)破壊者の一人(いちにん)なりしよし聞きし時は
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
生才学(なまさいがく)にて此(こ)の長栄不朽(ちやうえいふきう)の計画(けいくわく)のなるべきや、気を取りにくき聞人(もんじん)の気をよく取りて皆(みな)我用(わがよう)となしたるは、多く得(え)がたき才物(さいぶつ)なり、もし戦国(せんごく)の時(とき)にあらば、うまく英雄の心を攬(と)りて
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)