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ふれこ
ふりがな文庫
“
触込
(
ふれこ
)” の例文
菊五郎の
猿牽
(
さるひき
)
与次郎、本物の猿を使つて見すると云ふ
触込
(
ふれこ
)
み初日前より高く、当人得意でお辞儀をさせて
悦
(
よろこ
)
べども
両座の「山門」評
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
いやに気位を高くして、家が広いから、それにどうせ遊んでいる
身体
(
からだ
)
、若いものを世話してやるだけのこと、もっとも性の知れぬお方は御免
被
(
こうむ
)
るとの
触込
(
ふれこ
)
み。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
熊の解剖それから又
或時
(
あるとき
)
には
斯
(
こ
)
う
云
(
い
)
う事があった。
道修町
(
どしょうまち
)
の
薬種屋
(
やくしゅや
)
に丹波か丹後から熊が来たと云う
触込
(
ふれこ
)
み。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
鳴かずんば鳴かして見しょう、
日中
(
ひなか
)
に
時鳥
(
ほととぎす
)
を聞くんだ、という
触込
(
ふれこ
)
みで、天王寺へ練込みましたさ、貴方。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
午前十時と云う
触込
(
ふれこ
)
みなので、十一時に寺本さんの家に往って見ると、
納屋
(
なや
)
と上塗せぬ
土蔵
(
どぞう
)
の間の大きな柿の木の蔭に村の
衆
(
しゅう
)
がまだ五六人、紙旗を
青竹
(
あおだけ
)
に
結
(
ゆ
)
いつけて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
矢
(
ヤア
)
さんというのは
赤阪
(
あかさか
)
溜池
(
ためいけ
)
の自動車輸入商会の支配人だという
触込
(
ふれこ
)
みで、
一時
(
ひとしきり
)
は毎日のように女給のひまな昼過ぎを目掛けて遊びに来たばかりか、折々店員四、五人をつれて
晩餐
(
ばんさん
)
を
振舞
(
ふるま
)
う。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
生徒に
向
(
むかっ
)
て金二分持て来い、
水引
(
みずひき
)
も要らなければ
熨斗
(
のし
)
も要らない、一両
持
(
もっ
)
て来れば
釣
(
つり
)
を
遣
(
や
)
るぞと
云
(
い
)
うように
触込
(
ふれこ
)
んでも、ソレでもちゃんと水引を掛けて持て来るものもある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
事実に
於
(
おい
)
て人殺しもすれば
放火
(
つけび
)
もして居る、その目的を尋ねて見ると、
仮令
(
たと
)
いこの国を焦土にしても
飽
(
あ
)
くまで攘夷をしなければならぬと
云
(
い
)
う
触込
(
ふれこ
)
みで、
一切
(
いっさい
)
万事一挙一動
悉
(
ことごと
)
く攘夷ならざるはなし。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
触
常用漢字
中学
部首:⾓
13画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“触”で始まる語句
触
触手
触書
触穢
触角
触覚
触頭
触出
触鬚
触鍵