“猿牽”の読み方と例文
読み方割合
さるひき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
菊五郎の猿牽さるひき与次郎、本物の猿を使つて見すると云ふ触込ふれこみ初日前より高く、当人得意でお辞儀をさせてよろこべども
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
猿引・編木師ささらし・恵美須・辻乞・乞胸ごうむね弦指つるさし・盲目で、また八乞食とは、薦僧こもそう鉢坊はちぼう絵説えとき鉦打かねうち・舞々・猿牽さるひき・山守・渡守を云い、次に六道の者というは
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
このうらみを晴さんとて、伝兵衛四条河原に待ち受けて、官左衛門ら三人を殺す。お俊の兄猿牽さるひき与次郎が、盲目の母に貧き中にて孝養を尽せる堀川の住居を、お俊伝兵衛を伴ひて訪ふ。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)