“さるひき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猿曳42.9%
猿牽28.6%
猴牽14.3%
猿曵14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
支那の万暦まんれき年中、毘陵びりょう猿曳さるひき乞児こじきがあって、日々一ぴきさるれて、街坊まちに往き、それに技をさして銭を貰っていたが、数年の後にその金が集まって五六両になった。
義猴記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
猿引・編木師ささらし・恵美須・辻乞・乞胸ごうむね弦指つるさし・盲目で、また八乞食とは、薦僧こもそう鉢坊はちぼう絵説えとき鉦打かねうち・舞々・猿牽さるひき・山守・渡守を云い、次に六道の者というは
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
また代王の内蔵の物失せて戸締りはもとのごとし、士嘉これきっと猴牽さるひきが猴を使うたのだと言いて、ぬさを庭につらね、群猴をしてよぎらしめて伺うに、一つの猴がつかみ去った
絶壁の躑躅つつじと見たは、崩れた壁に、ずたずたの襁褓おむつのみ、猿曵さるひきが猿に着せるのであろう。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)