とか)” の例文
が、父は要心のためだといって、今度は茶碗へとかした「熊の胃」を、京山の枕許へ持って来ていた。
曲亭馬琴 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
家内の者より初めて承まはり實に驚き入しゆゑ早速くやみに參らんと存じ旅行りよかうまゝ草鞋わらぢとか空腹くうふくに付食事を致し居り候所へ御捕方とりかたの人々參られ御召捕に相なりし次第にて勿々なか/\人を殺し金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つまびらかとかんは駁雑くだ/\しければそのあみをもらせり。
凍った朝空気をとかす車夫の汗
鶴彬全川柳 (新字旧仮名) / 鶴彬(著)
とかせてかどへ立出あれに見ゆるが洗湯せんたうなれば親子で緩々ゆる/\這入はひつて來なと心切しんせつめかして長庵が深くも計る待遇もてなしぶりだまさるゝとは夢にも知ず斯迄かくまでに長庵が心のやさしく成しのはうれしき事と十兵衞は娘お文にも安心させいそ/\として出行いでゆきしがしばらくしてよりもどめづらしくは候はねど遠路ゑんろ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)