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袴着
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はかまぎ
ふりがな文庫
“
袴着
(
はかまぎ
)” の例文
袴着
(
はかまぎ
)
はたいそうな用意がされたのでもなかったが世間並みなものではなかった。その席上の飾りが
雛
(
ひな
)
遊びの物のようで美しかった。
源氏物語:19 薄雲
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
「兵部さまが、亀千代ぎみの
袴着
(
はかまぎ
)
のときに、と仰しゃったところ、殿さまが、それはこちらから知らせよう、と云われました」
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
このたびはソノ
三題話
(
さんだいばなし
)
の
流行
(
はや
)
つた
時分
(
じぶん
)
に
出来
(
でき
)
ました
落語
(
はなし
)
で、第一が
大仏餅
(
だいぶつもち
)
、次が
袴着
(
はかまぎ
)
の
祝
(
いはひ
)
、
乞食
(
こつじき
)
、と
云
(
い
)
ふ
三題話
(
さんだいばなし
)
を、
掲載
(
だ
)
すことに
致
(
いた
)
しました。
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
縞の銘仙の一枚は、外記が五つの
袴着
(
はかまぎ
)
の祝儀の時にお屋敷から新しくこしらえて頂いたのを、物持ちのいい彼女は丹念に保存して置いたのである。
箕輪心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
あのときだ、おみやが
宿下
(
やどさが
)
りで来て、伊達家に若ぎみの
袴着
(
はかまぎ
)
の祝いがあり、その機会に毒を盛る計画がすすめられている、ということを告げた。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
西の
対
(
たい
)
の人が姫君のことを知っていて、非常に見たがっているのです。しばらく、あの人に預けて、
袴着
(
はかまぎ
)
の式なども公然二条の院でさせたいと私は思う
源氏物語:19 薄雲
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
六歳
(
むツつ
)
か……
吾家
(
うち
)
の
子供
(
ばう
)
は、
袴着
(
はかまぎ
)
の
祝日
(
いはひ
)
で
今日
(
けふ
)
は
賓客
(
きやく
)
を
招
(
よ
)
んで、
八百膳
(
やほぜん
)
の
料理
(
れうり
)
で
御馳走
(
ごちそう
)
したが、ヤア
彼
(
あ
)
れが
忌嫌
(
いや
)
だの
是
(
これ
)
が
忌嫌
(
いや
)
だのと、
我意
(
だだ
)
ばかり
云
(
い
)
ふのに、
僅
(
わづ
)
か
六歳
(
むツつ
)
でありながら
親孝行
(
おやかうかう
)
に
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「つまらぬ話をしたようだ」とやがて甲斐が云った、「この十日には、若ぎみの
袴着
(
はかまぎ
)
の祝いがある、知っているか」
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
袴着
(
はかまぎ
)
の式だっても、どんなに精一杯のことをしても大井の山荘ですることでははなやかなものになるわけはない。
源氏物語:19 薄雲
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
……
乃公
(
わし
)
の
家
(
ところ
)
で
今日
(
けふ
)
は
小供
(
ばう
)
の
袴着
(
はかまぎ
)
の
祝宴
(
いはひ
)
があつて、
今
(
いま
)
賓客
(
きやく
)
が
帰
(
かへ
)
つたが少しばかり
料理
(
れうり
)
の
残余
(
あま
)
つたものがあるが、それをお
前
(
まへ
)
に
上
(
あ
)
げたいから、なにか
麪桶
(
めんつう
)
か
何
(
なに
)
かあるか、……
麪桶
(
めんつう
)
があるなら
出
(
だ
)
しな。
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
第二の皇子が三歳におなりになった時に
袴着
(
はかまぎ
)
の式が行なわれた。前にあった第一の皇子のその式に劣らぬような
派手
(
はで
)
な準備の費用が宮廷から支出された。
源氏物語:01 桐壺
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
「岩沼(田村右京)と相談してみよう、今年は亀千代どのの
袴着
(
はかまぎ
)
があり、来年は将軍家の初の謁見がある、増し合力はどうしてもやむを得ないのだ、とにかく、すぐに岩沼と相談してみよう」
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
小さいうちにあなたの子にしてもらえば、子供の将来を明るくしてやれるように思うのだが、失敬だとお思いにならなければあなたの手で
袴着
(
はかまぎ
)
をさせてやってください
源氏物語:18 松風
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
亀千代ぎみ
袴着
(
はかまぎ
)
の式は、十一月十日ときまった。当日、なにか事が起こるだろう、という風評がながれている。いつものことだ。なにか起こるかもしれないし、風評のまま終るかもしれない。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“袴着”の解説
袴着(はかまぎ)もしくは着袴(ちゃっこ)は、幼児の成長を祝い、初めて袴を着せる儀式である。
(出典:Wikipedia)
袴
漢検準1級
部首:⾐
11画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
“袴着”で始まる語句
袴着帯刀