トップ
>
被
>
かぶり
ふりがな文庫
“
被
(
かぶり
)” の例文
己
(
おのれ
)
一人ひろゝ
簑
(
みの
)
を
頭
(
かしら
)
より
被
(
かぶり
)
り(ひろゝは山にある艸の名也、みのに作れば稿よりかろし、猟師常にこれを用ふ)穴にそろ/\と
這
(
はひ
)
入り
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
暑
(
あつ
)
いから
胸
(
むね
)
をはだけて、
尻端折
(
しりはしよ
)
りで、すた/\と
出向
(
でむか
)
はれた。かへりには、ほこりの
酷
(
ひど
)
さに、すつとこ
被
(
かぶり
)
をして
居
(
を
)
られたが
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何百万本の
絿毛
(
ちぢれけ
)
を植えた仮髪をお
被
(
かぶり
)
なさっても
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
見ろ! 野郎は、
素袷
(
すあわせ
)
のすッとこ
被
(
かぶり
)
よ。
婦
(
おんな
)
は編笠を着て
三味線
(
さみせん
)
を持った、その
門附
(
かどつけ
)
の絵のある処が、お前たちの相性だ。はじめから承知だろう。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
年紀
(
とし
)
は二十八九、三十でもあろう、白地の
手拭
(
てぬぐい
)
を
姉
(
あね
)
さん
被
(
かぶり
)
にしたのに額は隠れて、あるのか、無いのか、これで眉が見えたらたちまち五ツばかりは若やぎそうな目につく器量。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
婦人
(
おんな
)
は顔の色も変えないで、
切
(
きれ
)
で、血を押えながら、
姉
(
ねえ
)
さん
被
(
かぶり
)
のまま
真仰向
(
まあおの
)
けに榎を仰いだ。晴れた空も
梢
(
こずえ
)
のあたりは
尋常
(
ただ
)
ならず、
木精
(
こだま
)
の
気勢
(
けはい
)
暗々として中空を
籠
(
こ
)
めて、星の色も
物凄
(
ものすご
)
い。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
被
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
“被”を含む語句
被仰
頬被
引被
被衣
被布
上被
被居
法被
被入
被物
頭被
被来
被下
蔽被
面被
外被
押被
被遊
打被
被存候
...