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被成
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なされ
ふりがな文庫
“
被成
(
なされ
)” の例文
素
(
もと
)
より
賤
(
いや
)
しき身にて
候得者
(
さふらへば
)
たとひ御手討に
被成
(
なされ
)
候とも何かは苦しかるべきに、一命をお助け
被下
(
くだされ
)
し上は、かばかりの傷は物の数にても候はず
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「短慮
被成
(
なされ
)
まじきこと」——
呼吸
(
いき
)
せき切って駈けもどった甚助の前で、その従僕の前もかまわず、彼は最後の一行にむせび泣いたのであった。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
なお喜左衛門の
忠直
(
ちゅうちょく
)
なるに感じ給い、御帰城の
後
(
のち
)
は
新地
(
しんち
)
百石
(
ひゃっこく
)
に御召し出しの上、
組外
(
くみはず
)
れに
御差加
(
おさしくわ
)
えに相成り、
御鷹部屋
(
おたかべや
)
御用掛
(
ごようがかり
)
に
被成
(
なされ
)
給いしとぞ。
三右衛門の罪
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一筆
(
ひとふで
)
示し
※
(
まいらせそろ
)
、さても時こうがら日増しにお寒う相成り
候
(
そうら
)
えども御無事にお勤め
被成
(
なされ
)
候や、それのみあんじくらし※、
母事
(
ははこと
)
もこの頃はめっきり年をとり
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
以手紙
(
てがみをもつて
)
申上候
貴兄
(
きけい
)
樣
彌々
(
いよ/\
)
御
安全
(
あんぜん
)
御
醫業
(
いげふ
)
被成
(
なされ
)
目出度
(
めでたく
)
存
(
ぞん
)
じ奉つり候然れば
此方
(
このはう
)
八年
前
(
まへ
)
近邊
(
きんぺん
)
よりの
出火
(
しゆつくわ
)
にて家財道具を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
久
(
ひさし
)
う
御目
(
おんめ
)
もじ致さず
候中
(
さふらふうち
)
に、別の人のやうに
総
(
すべ
)
て
御変
(
おんかは
)
り
被成
(
なされ
)
候も、
私
(
わたくし
)
には
何
(
なに
)
とやら悲く、又
殊
(
こと
)
に御顔の
羸
(
やつれ
)
、御血色の悪さも
一方
(
ひとかた
)
ならず
被為居候
(
ゐらせられさふらふ
)
は、
如何
(
いか
)
なる
御疾
(
おんわづらひ
)
に候や
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
あわれ歌人よ「闇に梅匂ふ」の趣向はもはや
打
(
うち
)
どめに
被成
(
なされ
)
てはいかがや。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
奥方も御同列にて
御入
(
おんいり
)
ありしが、瑞雲院様愚老を側近くお呼び
被成
(
なされ
)
、
不便
(
ふびん
)
なれ共
某
(
それがし
)
今宵汝が首を所望致すぞと仰せられ、既にお手討にも
可被成
(
なさるべき
)
御様子也
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
こう申せばそなたはお笑い
被成候
(
なされそうろう
)
かは存じ
不申
(
もうさず
)
候えども、手紙の着きし当日より一日も早く
旧
(
もと
)
のようにお成り
被成
(
なされ
)
候ように
○○
(
どこそこ
)
のお祖師さまへ
茶断
(
ちゃだち
)
して願掛け致しおり候まま
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「闇に梅匂ふ」の趣向は最早打どめに
被成
(
なされ
)
ては
如何
(
いかが
)
や。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
そのゝちは格別のこともなく、
匇々
(
そう/\
)
に札をお附け
被成
(
なされ
)
、急ぎ御夫婦とも蚊帳の内へ御入
被遊
(
あそばされ
)
候、尤も夜半に及ぶまで
睦
(
むつま
)
じき御物語の御様子にて、おん仲至極めでたかりし事共也
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
闇の梅に限らず普通の梅の香も古今集だけにて十餘りもありそれより今日迄の代々の歌よみがよみし梅の香はおびたゞしく數へられもせぬ程なるにこれも善い加減に打ちとめて香水香料に御用ひ
被成
(
なされ
)
候は格別其外歌には一切之を
歌よみに与ふる書
(旧字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
被
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
成
常用漢字
小4
部首:⼽
6画
“被成”で始まる語句
被成下
被成候
被成度
被成下候
被成下度
被成下置
被成候事
被成候様
被成御座
被成御心付