“なされ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
被成75.0%
被為16.7%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「短慮被成なされまじきこと」——呼吸いきせき切って駈けもどった甚助の前で、その従僕の前もかまわず、彼は最後の一行にむせび泣いたのであった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
火急一筆のこと、牧仲儀、今暁錦地へ罷越まかりこし候が、不逞浪人輩三五、警固の体に被見受みうけられ候に就者ついては、油断被為なされ間敷、船行、伏見に上陸と被存ぞんぜられ候間、以飛脚ひきゃくをもって此旨申進候。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
いずれも忠信の者どもにそうろうあいだ御回向ごえこうをもなされくださるべく候。その場に生残り候者ども、さだめて引出され御尋ね御仕置にも仰附おおせつけらるべく、もちろんその段人々にんにん覚悟の事に候。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)