被為なされ)” の例文
それから「只今は帰りがけに巴里によりて遊居候その内に帰朝致久振ひさしぶりにて御伺申すべく存候御左右その後いかが被為なされ入候。三十四年八月十八くれ秀三」
呉秀三先生 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
火急一筆のこと、牧仲儀、今暁錦地へ罷越まかりこし候が、不逞浪人輩三五、警固の体に被見受みうけられ候に就者ついては、油断被為なされ間敷、船行、伏見に上陸と被存ぞんぜられ候間、以飛脚ひきゃくをもって此旨申進候。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)