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臆病
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をくびやう
其頃歐羅巴の
諸新聞は
筆を
揃へて、
弦月丸の
遭難を
詳報し、かの
臆病なる
船長等の
振舞をば
痛く
攻撃すると
共に『
日本人の
魂。』なんかと
標題を
置いて
と
言つて、
赤くなつた
私の
手を
熱い
唇でひつたりと
吸ひました。
布団を
眼深かにかぶつた
小鳩のやうに
臆病な
少年はおど/\しながらも、
女のするがまヽにまかせてゐた。
呆れた
人間共だ、
其樣な
臆病な
船長なんかは、
逃げたとてどうせ
六な
事はあるまい、
波でも
喰つて
斃死つてしまつたらうが、
※一生きてゞも
居やうものなら、
此武村新八が
承知しねえ、
世間の
見懲に