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胡頽子
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ぐみ
ふりがな文庫
“
胡頽子
(
ぐみ
)” の例文
胡頽子
(
ぐみ
)
の灌木が行手を遮り、それを彼が
迂廻
(
まわ
)
った時、巣籠っていた山鳩が、光に驚いて眼を覚ました。そうして長い間啼き止まなかった。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
胡頽子
(
ぐみ
)
の樹の下で、お雪は腰を
曲
(
かが
)
めて、冷い水を手に
掬
(
すく
)
った。隣の
竹藪
(
たけやぶ
)
の方から草を押して落ちて来る水は、見ているうちに石の間を流れて行く。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
その他冬
青木
(
もち
)
、椿、楢、
櫨
(
はぜ
)
、
楝
(
おうち
)
、
椋
(
むく
)
、とべら、
胡頽子
(
ぐみ
)
、臭木等多く、
楤
(
たら
)
などの思ひがけないものも立ち混つてゐる。
沼津千本松原
(新字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
藪蚊
(
やぶか
)
が
彼等
(
かれら
)
の
日
(
ひ
)
に
燒
(
や
)
けた
赤
(
あか
)
い
足
(
あし
)
へ
針
(
はり
)
を
刺
(
さ
)
して、
臀
(
しり
)
がたはら
胡頽子
(
ぐみ
)
の
樣
(
やう
)
に
血
(
ち
)
を
吸
(
す
)
うて
膨
(
ふく
)
れても、
彼等
(
かれら
)
はちくりと
刺戟
(
しげき
)
を
與
(
あた
)
へられた
時
(
とき
)
に
慌
(
あわ
)
てゝはたと
叩
(
たゝ
)
くのみで
蚊
(
か
)
が
逃
(
に
)
げようとも
知
(
し
)
らぬ
顏
(
かほ
)
である。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
わが心いまだ落ちゐぬにくれなゐの
胡頽子
(
ぐみ
)
を
商
(
あきな
)
ふ夏さりにけり
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
頼母のいる位置から、十数間離れた、
胡頽子
(
ぐみ
)
と野茨との
叢
(
くさむら
)
の横に、戸板が置いてあり、そこから、お浦が、獣のように這いながら、頼母の方へ、近づきつつあった。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“胡頽子(グミ(植物))”の解説
グミ(胡頽子)はグミ科グミ属(学名:Elaeagnus)の植物の総称で、果実は食用になる。
なお、グミは大和言葉であり、菓子のグミ(ドイツ語でゴムを意味する"Gummi"から)とは無関係である。
(出典:Wikipedia)
胡
漢検準1級
部首:⾁
9画
頽
漢検1級
部首:⾴
16画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“胡”で始まる語句
胡坐
胡桃
胡瓜
胡散
胡麻
胡粉
胡座
胡麻化
胡麻塩
胡蝶