“ぐみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:グミ
語句割合
茱萸75.8%
12.1%
胡頽子9.1%
菜萸1.5%
萸黄1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これに呼応するかのように大手の木曽勢は、日宮林の六千余騎、松長の柳原、茱萸ぐみの木林の一万余騎も、どっとばかりに鬨の声をあげる。
「そんな事がわかるものか、俺は小泥棒を擧げに行つたんぢやねえ。十二ぐみ殘黨ざんたうが、何人來るか見に行つたんだ」
胡頽子ぐみの樹の下で、お雪は腰をかがめて、冷い水を手にすくった。隣の竹藪たけやぶの方から草を押して落ちて来る水は、見ているうちに石の間を流れて行く。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
国方くにがたで、菜萸ぐみといっているものの一尺ほどの細木、草はといえば、かやよし山菅やますげが少々、渚に近いところに鋸芝のこぎりしばがひとつまみほど生えているだけであった。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
寂しいけれども冬でも白い漏斗形の花をつけている苗代なわしろ萸黄ぐみの枝をひと束ほどに折り集め、材木店の勝手口にそっと置いて来ました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)