“ぐみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:グミ
語句割合
茱萸76.4%
10.9%
胡頽子9.1%
菜萸1.8%
萸黄1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「真弓殿の唇は、よく熟れた茱萸ぐみのようで、唇の紅さが、そのまま小菊の上へ写りそうでならない。一寸ちょっと拝見——」
百唇の譜 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
いま花の眼についたは、罌粟けし、菖蒲、孔雀草、百日草、鳳仙花、其他、梅から柿梨茱萸ぐみのたぐひまで植ゑ込んである。
梅雨紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
というと、とんぼぐみの中でも一番チビなお小姓余一、にわとりの死んだのを、竹のさきにかけて、万千代の手へわたした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そんな事がわかるものか、俺は小泥棒を擧げに行つたんぢやねえ。十二ぐみ殘黨ざんたうが、何人來るか見に行つたんだ」
胡頽子ぐみの灌木が行手を遮り、それを彼が迂廻まわった時、巣籠っていた山鳩が、光に驚いて眼を覚ました。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
頼母のいる位置から、十数間離れた、胡頽子ぐみと野茨とのくさむらの横に、戸板が置いてあり、そこから、お浦が、獣のように這いながら、頼母の方へ、近づきつつあった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
船から見て、おおよその見当はつけていたが、草木のともしいことはおどろくばかり、木と名のつくものは、国方くにがたで、菜萸ぐみといっているものの一尺ほどの細木、草はといえば、かやよし山菅やますげが少々、渚に近いところに鋸芝のこぎりしばがひとつまみほど生えているだけであった。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
わたくしはこの恩をしも唖で済ますのは忍びなくて、地蔵堂のまわりの野地を探し、寂しいけれども冬でも白い漏斗形の花をつけている苗代なわしろ萸黄ぐみの枝をひと束ほどに折り集め、材木店の勝手口にそっと置いて来ました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)