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罰当
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ばちあた
ふりがな文庫
“
罰当
(
ばちあた
)” の例文
旧字:
罰當
「まア、この
罰当
(
ばちあた
)
りが!」と
魔女
(
まじょ
)
が
急
(
きゅう
)
に
高
(
たか
)
い
声
(
こえ
)
を
立
(
た
)
てた。「
何
(
なん
)
だって?
私
(
わたし
)
はお
前
(
まえ
)
を
世間
(
せけん
)
から
引離
(
ひきはな
)
して
置
(
お
)
いたつもりだったのに、お
前
(
まえ
)
は
私
(
わたし
)
を
瞞
(
だま
)
したんだね!」
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
徳川十四代の当城のあるじ
家茂
(
いえもち
)
公の不幸なる生涯の物語をつぶさに聞いていたならば、この男は、ほんとうに涙を流して、自分のした仕事のいかに
罰当
(
ばちあた
)
りな
大菩薩峠:25 みちりやの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
親父の位牌へ対して路銀まで下すって、そのうえ
逃路
(
にげみち
)
まで教えて下さると云うはな実に有り難い事ではないか、
何
(
なん
)
とも申そう
様
(
よう
)
はございません、コレお國、この
罰当
(
ばちあた
)
りめえ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「土着のものが、なんでそんな
罰当
(
ばちあた
)
りな真似をするもんじゃない。旅の者にちがいない」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
神職 (
発
(
あば
)
き出したる
形代
(
かたしろ
)
の
藁
(
わら
)
人形に、すくすくと釘の
刺
(
ささ
)
りたるを片手に高く、片手に鉄槌を
翳
(
かざ
)
すと斉しく、
威丈高
(
いたけだか
)
に
突立上
(
つッたちあが
)
り、お沢の
弱腰
(
よわごし
)
を
摚
(
どう
)
と
蹴
(
け
)
る)汚らわしいぞ!
罰当
(
ばちあた
)
り。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
祖父と同様寄宿舎に来させまいする魂胆を感附いた父は、「俺でも悪いといふのか、われも俺の子ぢやないか、親を恥づかしう思ふか、
罰当
(
ばちあた
)
りめ!」と唇をひん曲げて
呶鳴
(
どな
)
りつけた。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
「ウン。野郎……元ッカラ本職だったかも知んねッテ
皆
(
みんな
)
、
左様
(
せい
)
云ってッケンド……いつも仕事をブッタクリやがった癖に挨拶もしねえで
消
(
け
)
えちまった
罰当
(
ばちあた
)
りだあ。今にキット捕まるにきまってら」
老巡査
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「
罰当
(
ばちあた
)
りめ!」
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
隅「
斯
(
こ
)
ういう事があろうと思って、私は此の上ない辛い思いをして、恩ある
姑
(
しゅうと
)
や義理ある弟に
愛想尽
(
あいそづか
)
しを云って出たのも全くお前を引寄せる為、亭主の
敵
(
かたき
)
罰当
(
ばちあた
)
りの富五郎覚悟しろ、亭主の敵」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
生れた奴は
罰当
(
ばちあた
)
り
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
罰
常用漢字
中学
部首:⽹
14画
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
“罰”で始まる語句
罰
罰金
罰當
罰俸
罰杯
罰中
罰使
罰殺
罰盃
罰利生