置塲おきば)” の例文
おもへども、れぬ不審ふしんうたがひのくもりて、たゞ一トさほ箪笥たんす引出ひきだしより、柳行李やなぎこりそこはかと調しらべて、もし其跡そのあとゆるかとぐるに、ちり一はしの置塲おきばかわらず
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
嗚呼あゝ大事切迫だいじせつぱく/\と、わたくし武村兵曹たけむらへいそうかほ見合みあはしたるまゝ身體しんたい置塲おきばらぬほどこゝろなやましてる、ときしもたちまる、はるか/\の水平線上すいへいせんじやう薄雲うすぐもごとけむりあらはれ