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織目
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おりめ
ふりがな文庫
“
織目
(
おりめ
)” の例文
石段
(
いしだん
)
を
下
(
お
)
り
切
(
き
)
ると、
大
(
おほ
)
きな
樹
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
が
左右
(
さいう
)
から
二人
(
ふたり
)
の
頭
(
あたま
)
に
蔽
(
お
)
ひ
被
(
かぶ
)
さる
樣
(
やう
)
に
空
(
そら
)
を
遮
(
さへぎ
)
つた。
闇
(
やみ
)
だけれども
蒼
(
あを
)
い
葉
(
は
)
の
色
(
いろ
)
が
二人
(
ふたり
)
の
着物
(
きもの
)
の
織目
(
おりめ
)
に
染
(
し
)
み
込
(
こ
)
む
程
(
ほど
)
に
宗助
(
そうすけ
)
を
寒
(
さむ
)
がらせた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
この町の
賑
(
にぎや
)
かな店々の
赫
(
かっ
)
と明るい
果
(
はて
)
を、
縦筋
(
たてすじ
)
に暗く
劃
(
くぎ
)
った
一条
(
ひとすじ
)
の
路
(
みち
)
を隔てて、
数百
(
すひゃく
)
の
燈火
(
ともしび
)
の
織目
(
おりめ
)
から
抜出
(
ぬけだ
)
したような
薄茫乎
(
うすぼんやり
)
として灰色の
隈
(
くま
)
が
暗夜
(
やみ
)
に
漾
(
ただよ
)
う、まばらな
人立
(
ひとだち
)
を前に控えて
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
是は必ずしももう
馴
(
な
)
れてしまったとも言われぬのは、近い頃までも夏だけはなお麻を用い、木綿といっても多くは
太物
(
ふともの
)
であり、
織目
(
おりめ
)
も手織で締まらなかったから、まだ外気との交通が容易であったが
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
織
常用漢字
小5
部首:⽷
18画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“織”で始まる語句
織
織物
織田
織田信長
織部
織女
織屋
織機
織女星
織部正