かん)” の例文
キャラコさんは、とりとめのない、蒼白い雪原の中で、さかんな雪煙りをあげながらかん傾斜のトレールをしゃにむにのぼって行った。
以てすれば、われはかんを以てし、彼が暴を行えば、我は仁を行い、彼がいつわりをなせば、我は誠を以てして来た。それを自ら破るのがつらい
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼らは土地より取るにきゅうにしてこれにむくゆるにかんでありましたゆえに、地は時を追うてますます瘠せ衰え、ついに四十年前の憐むべき状態ありさまに立ちいたったのであります。
僕の考えでは小児を育てるにむしろげんに失するもかんに失してはならん。干渉に過ぎても放任に過ぎてはならんと思う。今の世の社会に立って何のなにがしといわれる人物をただしてみ給え。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
すなは振動しんどうかんなるときは震原しんげんとほいことを想像そう/″\するが、反對はんたい振動しんどうきゆうなときは震原しんげんはわれわれにちかいことゝ判斷はんだんする。また地震ぢしん同時どうじに、あるひはこれをかんずるまへ地鳴ぢなりをくこともある。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
それまでは、あるいは義貞もまだ“つめ大事だいじ”に迷うところもあったであろう。が、詰手は幾つもあるものではない。徐々じょじょかんか、電撃の急かである。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蜀は、時に急に、時にかんに、やがて約二十里もくずれ、さらに五十里も追われた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)