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紛議
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ふんぎ
ふりがな文庫
“
紛議
(
ふんぎ
)” の例文
しかも、その家へ呼ばれて
御馳走
(
ごちそう
)
になったり、二三日間朝から晩まで懇切に連れて歩いて貰ったり、
昔日
(
せきじつ
)
の
紛議
(
ふんぎ
)
を忘れて、
旧歓
(
きゅうかん
)
を暖める事ができたのは
望外
(
ぼうがい
)
の
仕合
(
しあわせ
)
である。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
民衆のそういう感覚は、眼に見ない
政廟
(
せいびょう
)
のことではあるが、たいがい当らずといえども遠くないところを
覚
(
さと
)
っていた。事実、その
紛議
(
ふんぎ
)
は、幾日も城内で繰り返されていた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
曾
(
かつ
)
て
寺内内閣
(
てらうちないかく
)
の
議會
(
ぎくわい
)
で、
藏原代議士
(
くらはらだいぎし
)
が
總理大臣
(
そうりだいじん
)
から「ゾーバラ
君
(
くん
)
」と
呼
(
よ
)
ばれて
承知
(
しやうち
)
せず、「これ
猶
(
な
)
ほ
寺内
(
てらうち
)
をジナイと
呼
(
よ
)
ぶが
如
(
ごと
)
し」と
抗辯
(
かうべん
)
して一
場
(
ぜう
)
の
紛議
(
ふんぎ
)
を
釀
(
かも
)
したことがあつた。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
元
(
もと
)
より
紛議
(
ふんぎ
)
も
葛藤
(
かつとう
)
も
恐
(
おそ
)
るゝ
所
(
ところ
)
でない、
正理
(
せいり
)
は
我
(
われ
)
にあるのだが、
然
(
しか
)
し
※里
(
ばんり
)
の
波濤
(
はたう
)
を
距
(
へだ
)
てたる
絶島
(
ぜつとう
)
に
於
(
おい
)
て、
既
(
すで
)
に
唯一
(
ゆいいつ
)
の
確證
(
くわくしよう
)
たる
可
(
べ
)
き
日章旗
(
につしようき
)
を
徹去
(
てつきよ
)
されたる
後
(
のち
)
は、
我
(
われ
)
に十二
分
(
ぶん
)
の
道理
(
どうり
)
があつても
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
けれどそれは、長い
紛議
(
ふんぎ
)
にはならなかった。信長の
肚
(
はら
)
が先に決まっていたからである。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
協力加役、
紛議
(
ふんぎ
)
ある
勿
(
なか
)
れ。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
紛
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
議
常用漢字
小4
部首:⾔
20画
“紛”で始まる語句
紛
紛失
紛々
紛糾
紛紜
紛擾
紛乱
紛失物
紛雑
紛争