紙箱かみばこ)” の例文
まことさんにつづいて、二、三にん子供こどもらがはしってゆきますと、紙箱かみばこなかに二ひきのねこのがはいっていました。
僕たちは愛するけれど (新字新仮名) / 小川未明(著)
手ばやく荷物へかけた黄いろの真田紐さなだひもをといてふろしきをひらき、行李こうりふたをとって反物のいちばん上にたくさんならんだ紙箱かみばこの間から、小さな赤い薬瓶くすりびんのようなものをつかみだしました。
山男の四月 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
一郎はポケットから小さい紙箱かみばこをとりだして、ジュリアの前に置いた。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
まことさんは、ねこのはいっている紙箱かみばこきました。二郎じろうさんは、さきになって、まちるとあちら、こちらながめました。あちらに、お菓子屋かしやのきみさんがいました。
僕たちは愛するけれど (新字新仮名) / 小川未明(著)
山男はしばらくぼんやりして、投げ出してある山鳥のきらきらする羽をみたり、六神丸の紙箱かみばこを水につけてもむことなどを考えていましたがいきなり大きなあくびをひとつして言いました。
山男の四月 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
博士はくしは、信吉しんきちはしっていったみちを、いそがずにむらほうへとあるいてゆきました。そして、かきのしたって、っていると、信吉しんきちは、ちいさな紙箱かみばこかかえてもどってきました。
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
紙箱かみばこなかには、すでにしかけた、いくつかのすいせんの球根きゅうこんがはいっていました。また、ふるびた貯金帳ちょきんちょうといっしょに、なにかいたものがほかからてきました。それをると
三月の空の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)