空模様そらもよう)” の例文
旧字:空模樣
「なんだかおそろしいような空模様そらもようですね。今夜こんやはあれるかもしれません。はやうちかえりましょう。」と、せみはいいました。
二つの運命 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それにあのとき空模様そらもようあやしさ、赭黒あかぐろくもみねが、みぎからもひだりからも、もくもくとむらがりでて満天まんてんかさなり、四辺あたりはさながら真夜中まよなかのようなくらさにとざされたとおももなく
くもっていた空は少しずつ晴れまを見せ、ま昼の太陽は海の上にぎらぎらしていた。二階はまぶしいほどのあかるさなのに、山に面した北窓のほうは今にも降ってきそうな、奇妙きみょう空模様そらもようである。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
翌日よくじつは、とこなつのはなは、あさのうちから、空模様そらもようがおかしく、暴風ぼうふうのけはいがするのをかんじました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「こちらは、これからいつもこんな空模様そらもようだ。」と、お祖父じいさんは、になされませんでした。
おかまの唄 (新字新仮名) / 小川未明(著)
きゅうに、空模様そらもようわってきたので、あたりをこいでいたふねは、あわててみなとをさしてげました。
海の踊り (新字新仮名) / 小川未明(著)
かぜそうな空模様そらもようでありました。一ぴきのせみが、ちいさなこちょうにあいました。
二つの運命 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さむかぜいて、なんとなくゆきりそうな空模様そらもようでありました。
東京の羽根 (新字新仮名) / 小川未明(著)