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眼附
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めつき
ふりがな文庫
“
眼附
(
めつき
)” の例文
顏中
(
かほぢゅう
)
のどこも/\
釣合
(
つりあひ
)
が
善
(
よ
)
う
取
(
と
)
れて、
何一
(
なにひと
)
つ
不足
(
ふそく
)
はないが、
萬
(
まん
)
一にも、
呑込
(
のみこ
)
めぬ
不審
(
ふしん
)
があったら、
傍註
(
わきちゅう
)
ほどに
物
(
もの
)
を
言
(
い
)
ふ
眼附
(
めつき
)
を
見
(
み
)
や。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
五十二歳になる袴野は野装束をつけると、
眼附
(
めつき
)
も足もとも違った
逞
(
たくま
)
しさを現しはじめた。しかしすての気づかいは本気で言った。
舌を噛み切った女:またはすて姫
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
なにしろ、
真白
(
まつしろ
)
で、銀のやうに光る髪をもつて、するどい
眼附
(
めつき
)
をしてゐる婆さんなので、豆小僧は気味が悪くなつて、仕方がなかつたのです。
豆小僧の冒険
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
今度はその手錠を
解
(
ほど
)
いて麻縄で縛つてみると、三郎は以前と同じやうに手首を振つてゐたが、急に
険
(
けは
)
しい
眼附
(
めつき
)
になつて
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
萠黄色
(
もえぎいろ
)
の、
活々
(
いき/\
)
とした
美
(
うつく
)
しい
眼附
(
めつき
)
、
鷲
(
わし
)
の
目
(
め
)
よりも
立派
(
りっぱ
)
ぢゃ。ほんに/\、こんどのお
配偶
(
つれあひ
)
こそ
貴孃
(
こなた
)
のお
幸福
(
しあはせ
)
であらうぞ、
前
(
まへ
)
のよりはずっと
優
(
まし
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
基経は念を押すように娘の方を見た。橘は
祷
(
いの
)
るように父に何もいうなという
怖気
(
おじけ
)
のある色をうかべて、もう、鳥を
射
(
う
)
つのは
可哀想
(
かわいそう
)
だという意味をも含ませた
眼附
(
めつき
)
だった。
姫たちばな
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
はじめは眼をさけおうていたが、日が
経
(
た
)
つとちらと
交
(
かわ
)
した
眼附
(
めつき
)
にも、お互にまた来ているという言葉があらわれるだけで、あとは冷酷無情の眼のつつきあいしかなかった。
姫たちばな
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
だのに、べつの一人の
眼附
(
めつき
)
はただ悲しみだけを表わして、橘をひたと見入るばかりであった。
姫たちばな
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
彼女は野伏ノ勝を思った。だがどのようにしても袴野の眼を
掠
(
かす
)
めることは出来ない、岩のすきま林の中くさむらの間にも、袴野の眼がきらつくと思えば、そこにかならずその
眼附
(
めつき
)
が見えていた。
舌を噛み切った女:またはすて姫
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
“眼”で始まる語句
眼
眼鏡
眼前
眼瞼
眼差
眼窩
眼球
眼眸
眼色
眼力