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真偽
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しんぎ
ふりがな文庫
“
真偽
(
しんぎ
)” の例文
旧字:
眞僞
「わたしはユッセルへ、おまえの話の
真偽
(
しんぎ
)
を
確
(
たし
)
かめさせにやる」とかれは言った。「幸いそれが
真実
(
しんじつ
)
なら、あしたは放免してやる」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
と、銀銭
若干
(
じゃっかん
)
を二人の百姓に与えて帰したが、にわかに、
慌
(
あわ
)
てるふうもない。——いや、まだその
真偽
(
しんぎ
)
を疑っていたのである。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
事の
真偽
(
しんぎ
)
は知らぬが、明治の初年ごろに
西郷
(
さいごう
)
はじめ維新の
豪傑連
(
ごうけつれん
)
がはじめて
御陪食
(
ごばいしょく
)
を
仰付
(
おおせつ
)
けられたことがあったという。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
さては、こけ猿の壺の
真偽
(
しんぎ
)
鑑定役に、はるばる
伊賀
(
いが
)
の柳生の庄から引っぱり出されてきた奇跡的老齢者、あのお茶師の一風宗匠、この二人をはじめ。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
その
女人
(
にょにん
)
を奪って行ったというのは——
真偽
(
しんぎ
)
はしばらく問わないにもしろ、女人自身のいう所に過ぎない。
桃太郎
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
その
真偽
(
しんぎ
)
はとにかく、彼女からこういううぶな態度を見たいためにも、若い女たちはしばしば訊いた。
老妓抄
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
その、新聞社に
宛
(
あ
)
てた手紙と葉書は、
真偽
(
しんぎ
)
両説、当時大問題を
醸
(
かも
)
したもので、葉書のほうは、明らかに人血をもって
認
(
したた
)
め、しかも、血の指紋がべたべた押してあった。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
それから
真偽
(
しんぎ
)
の鑑定の
為
(
ため
)
に、
虫眼鏡
(
むしめがね
)
などを
振
(
ふ
)
り
舞
(
ま
)
はさない所は、誠吾も代助も同じ事であつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
化物探険隊の
先登
(
せんとう
)
に立って、
真偽
(
しんぎ
)
を
確
(
たしか
)
めたが、上と下とのスウィッチが、どっちも
開
(
あ
)
いているのに、クレーンが、
轟々
(
ごうごう
)
と動いたというので、これはいよいよ、
怨霊
(
おんりょう
)
の
仕業
(
しわざ
)
ということに
極
(
き
)
まった。
夜泣き鉄骨
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
はたしてしからばこれ正邪の問題でなく、
真偽
(
しんぎ
)
の問題である。道徳の問題でなく、歴史上の問題である。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
善くか、悪くかは、場合場合でちがふがね。え、
偽
(
いつはり
)
を
真
(
まこと
)
に代へる
惧
(
おそれ
)
がある?
冗談
(
じようだん
)
云つちやあいけない。甲が乙に対して持つてゐる考へに、
真偽
(
しんぎ
)
の別なんぞ、あり得ないぢやあないか。
創作
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
真偽
(
しんぎ
)
のほどは分らないが、
生兵法
(
なまびょうほう
)
の秀忠が、夜ごと、城外へ出て、黒衣覆面し、
無辜
(
むこ
)
の往来人を辻斬して、ひそかに楽しむというのを聞き、忠明が、わざと彼の
徘徊
(
はいかい
)
する濠端に夜行し
剣の四君子:05 小野忠明
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
葉書の
真偽
(
しんぎ
)
を鑑定することは容易だったのである。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
(註五)「
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
」はこの
間
(
あいだ
)
に伝吉の枡屋の娘を
誘拐
(
ゆうかい
)
したり、
長窪
(
ながくぼ
)
の
本陣
(
ほんじん
)
何某へ
強請
(
ゆすり
)
に行ったりしたことを伝えている。これも他の諸書に載せてないのを見れば、
軽々
(
けいけい
)
に
真偽
(
しんぎ
)
を決することは出来ない。
伝吉の敵打ち
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
偽
常用漢字
中学
部首:⼈
11画
“真偽”で始まる語句
真偽看破