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盆地
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ぼんち
ふりがな文庫
“
盆地
(
ぼんち
)” の例文
旭川平原をずっと
縮
(
ちぢ
)
めた様な天塩川の
盆地
(
ぼんち
)
に、
一握
(
ひとにぎ
)
りの人家を落した新開町。停車場前から、大通りを
鍵
(
かぎ
)
の手に折れて、木羽葺が何百か並んで居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
ここはわけて底冷えするという
蹴上
(
けあげ
)
の
盆地
(
ぼんち
)
にある南禅寺の一房を出て、山門から駒に乗ってゆくいと痩せたる若い一処士にも似たる
風采
(
ふうさい
)
の人があった。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いいえ、ありませんです。ここはずッと
盆地
(
ぼんち
)
のように
平
(
たいら
)
になっていて、青い草が生えていたばかりですよ」
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
甲州は海を有たない山国で、甲府はその
盆地
(
ぼんち
)
に位する都であります。町を歩いて店を
覗
(
のぞ
)
きますと、他の国には見かけないものが二つあります。一つは
水晶細工
(
すいしょうざいく
)
で一つは「
印伝
(
いんでん
)
」であります。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
遠野
(
とおの
)
の
盆地
(
ぼんち
)
は まっくらで
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
そこには山を切り開いて
盆地
(
ぼんち
)
が作られ、そこに巨大なる
大理石材
(
だいりせきざい
)
を使って建てた
大宮殿
(
だいきゅうでん
)
があったが、今から二千年ほど前に戦火に焼かれ、砕かれ、そのあとに永い
星霜
(
せいそう
)
が流れ
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
人の知らぬ
小太郎山
(
こたろうざん
)
の峡をぬけて、
奥
(
おく
)
へ奥へと二
里
(
り
)
ほどはいった
裏山
(
うらやま
)
、ちょうど、
白姫
(
しらひめ
)
の
峰
(
みね
)
と
神仙
(
しんせん
)
ヶ
岳
(
たけ
)
との三
山
(
ざん
)
にいだかれた
谷間
(
たにま
)
で、その渓流にそった
盆地
(
ぼんち
)
の一
角
(
かく
)
を
杣
(
そま
)
や
猟師
(
りょうし
)
は
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここに立てば、
昼
(
ひる
)
は東の
真正面
(
まっしょうめん
)
に
富士
(
ふじ
)
の
銀影
(
ぎんえい
)
や
裾野
(
すその
)
の
樹海
(
じゅかい
)
がひと目にながめられ、西には
信濃
(
しなの
)
の山々、北には
甲斐
(
かい
)
の
盆地
(
ぼんち
)
、
笛吹川
(
ふえふきがわ
)
のうねり、村、町、
城下
(
じょうか
)
の
地点
(
ちてん
)
までかぞえられる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
天正
(
てんしょう
)
十年の春も早くから、
木曾口
(
きそぐち
)
、
信濃口
(
しなのぐち
)
、
駿河口
(
するがぐち
)
の八ぽうから、
甲斐
(
かい
)
の
盆地
(
ぼんち
)
へさかおとしに攻めこんだ
織田
(
おだ
)
徳川
(
とくがわ
)
の
連合軍
(
れんごうぐん
)
は、
野火
(
のび
)
のようないきおいで、
武田勝頼
(
たけだかつより
)
父子、
典厩信豊
(
てんきゅうのぶとよ
)
、その他の一族を
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“盆地”の意味
《名詞》
周囲を山で囲まれた平地。
(出典:Wiktionary)
“盆地”の解説
盆地(ぼんち、en: links=no)とは、周囲を山地や丘陵に囲まれた、周辺よりも低く平らな地形である。
(出典:Wikipedia)
盆
常用漢字
中学
部首:⽫
9画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“盆”で始まる語句
盆
盆栽
盆暮
盆石
盆茣蓙
盆踊
盆蓙
盆槍
盆燈籠
盆棚