“ぼんち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
盆地77.8%
坊子11.1%
凡痴11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここはわけて底冷えするという蹴上けあげ盆地ぼんちにある南禅寺の一房を出て、山門から駒に乗ってゆくいと痩せたる若い一処士にも似たる風采ふうさいの人があった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
短冊は本金ほんきんを使つた相応かなり上等な物だつたので、勘定高い坊子ぼんちは、そのたびに五十銭が程づつ顔を歪めてゐたが
そのうち一人の坊子ぼんち懐中ふところから短冊たんざくを一束取り出した。そして
とかくわたくし達には正直に人へも対世間的にも見せきれない自己の愚悪ぐあく凡痴ぼんち
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)