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痛切
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つうせつ
ふりがな文庫
“
痛切
(
つうせつ
)” の例文
だがもし、これで立ちあがって兵太郎君がベソをかいていたら、どんなにやりきれぬだろうということを、久助君は
痛切
(
つうせつ
)
に感じた。
久助君の話
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
そして、その完成までの苦心努力が深ければ深いほど、思ひ出は時には涙ぐみたいほど
痛切
(
つうせつ
)
であるに違ひない。
処女作の思い出
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
各自
(
かくじ
)
が
痛切
(
つうせつ
)
に
感
(
かん
)
ずる
程度
(
ていど
)
の
相違
(
さうゐ
)
はあるにしても、
死
(
し
)
の
問題
(
もんだい
)
に
苦
(
くる
)
しめられて
居
(
ゐ
)
るのは
事實
(
じじつ
)
である。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
然
(
しか
)
し
他人
(
たにん
)
を
悼
(
いた
)
む一
日
(
にち
)
は
其處
(
そこ
)
に
自己
(
じこ
)
のためには
何等
(
なんら
)
の
損失
(
そんしつ
)
もなくて十
分
(
ぶん
)
に
口腹
(
こうふく
)
の
慾
(
よく
)
を
滿足
(
まんぞく
)
せしめることが
出來
(
でき
)
る。
他人
(
たにん
)
の
悲哀
(
ひあい
)
はどれ
程
(
ほど
)
痛切
(
つうせつ
)
でもそれは
自己
(
じこ
)
當面
(
たうめん
)
の
問題
(
もんだい
)
ではない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
その後
間
(
ま
)
もなく、ちやうど三
浦
(
うら
)
三
崎
(
さき
)
の
宿屋
(
やどや
)
に
滯在
(
たいざい
)
中に訃音に
接
(
せつ
)
した時、
私
(
わたし
)
はまだあまりにまざまざしいその
折
(
をり
)
の
印象
(
いんせう
)
を
思
(
おも
)
ひ出させられるだけに、
哀悼
(
あいとう
)
の
氣
(
き
)
持も一そう
痛切
(
つうせつ
)
だつた。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
“痛切”の意味
《名詞》
痛切(つうせつ)
身にしみて感じること。非常に切実なこと。
(出典:Wiktionary)
痛
常用漢字
小6
部首:⽧
12画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“痛”で始まる語句
痛
痛痒
痛罵
痛手
痛々
痛快
痛哭
痛事
痛入
痛烈