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父母
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ふたおや
ふりがな文庫
“
父母
(
ふたおや
)” の例文
隱
(
かく
)
さんと云るを
聞
(
きゝ
)
共に涙に
暮
(
くれ
)
居
(
ゐ
)
たりしが
軈
(
やが
)
てお文は
父母
(
ふたおや
)
の前に
來
(
き
)
たり兩手を
突
(
つき
)
只
(
たゞ
)
今お
兩方樣
(
ふたかたさま
)
のお
咄
(
はな
)
しを承まはり候に父樣は
何方
(
いづかた
)
へかお身を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
木綿縞の
古布子
(
ふるぬのこ
)
垢づいて、髪は打かぶって居るが、
生
(
うみ
)
の
父母
(
ふたおや
)
の
縹緻
(
きりょう
)
も思われて、名に背かず磨かずも光るほどの美しさ。
漁師の娘
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
『
姉
(
ねえ
)
さん、』と
捉
(
つか
)
まつた
時
(
とき
)
なぞ、
肩
(
かた
)
が
揺
(
ゆ
)
れると、ころりん、ころりんと
其
(
それ
)
は
実
(
じつ
)
に……
何
(
なん
)
とも
微妙
(
びめう
)
な
音
(
ね
)
が
為
(
し
)
て
幽
(
かすか
)
に
鳴
(
な
)
る、……
父母
(
ふたおや
)
をはじめ、
見
(
み
)
るほどのものは、
何
(
なん
)
だらう
何
(
なん
)
だらう、と
言
(
い
)
ひ/\したが
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
真
(
ほん
)
の
父母
(
ふたおや
)
のありやなしや、更に聞かぬ。併し口にこそ言わぬが、其小さい心に一点の暗愁立ち去らぬ霧の如く淀んで居るのは、
余所目
(
よそめ
)
にも見られる。
漁師の娘
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
成
(
なさ
)
るべしと
最
(
いと
)
忠實
(
まめやか
)
に申けるにぞ
父母
(
ふたおや
)
は
其切
(
そのせつ
)
なる心に感じ眼を
屡叩
(
しばたゝ
)
き
然程迄
(
さほどまで
)
我が身を捨ても親を
救
(
すく
)
はんとは我が子ながらも見上たり
忝
(
かたじ
)
けなしとお文の
脊中
(
せなか
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
「——母の
父母
(
ふたおや
)
、兄などが、こちらにお世話になっております。」
夫人利生記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
文化の
沢
(
たく
)
は此の
島村
(
しまむら
)
にも及んで、粗末ながら小学校の
設
(
もう
)
けがある。お光八つにもなると路が遠いに
伴
(
つれ
)
もないからよせと
父母
(
ふたおや
)
の拒むも聞かないで、
往来
(
ゆきもどり
)
一里の路を日々弁当さげて通う。
漁師の娘
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
“父母”の意味
《名詞》
父と母、両親。
(出典:Wiktionary)
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
母
常用漢字
小2
部首:⽏
5画
“父母”で始まる語句
父母未生
父母恩重経
父母君
父母倶存
父母所生
父母未生以前
父母怨敵現腹鼓