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爆竹
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ばくちく
ふりがな文庫
“
爆竹
(
ばくちく
)” の例文
吾
(
わ
)
が
国
(
くに
)
正月十五日に
斎
(
さい
)
の神のまつりといふは
所謂
(
いはゆる
)
左義長
(
さぎちやう
)
なり。
唐土
(
もろこし
)
に
爆竹
(
ばくちく
)
といふ
唐人
(
たうひと
)
除夜
(
ぢよや
)
の
詩
(
し
)
に、
竹爆
(
たけたふる
)
千門の
响
(
ひゞき
)
燈
(
ともしび
)
燃
(
もゆる
)
万戸
明
(
あきらか
)
なりの句あれば、
爆竹
(
ばくちく
)
は大晦日にする事なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「そのうちフローアショウがはじまる。眠気ざましに
爆竹
(
ばくちく
)
をポンポンとやるから、そのとき……」
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
湖水、教会堂、
凄艶
(
せいえん
)
な
緋寒桜
(
ひかんざくら
)
、
爆竹
(
ばくちく
)
の音、むせるやうな高原の匂ひ、ゆき子は瞼に仏印の景観を浮べ、
郷愁
(
きやうしう
)
にかられてゆくと、くつくつとせぐりあげるやうに涙を流してゐた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
本島人の好物の一つである
爆竹
(
ばくちく
)
が、昼夜の別なく門なみに打ち揚げられるのである。
少年
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
単調な雷の様で聞く耳に嬉しい
籾摺
(
もみず
)
りの
響
(
おと
)
。凱旋の
爆竹
(
ばくちく
)
を聞く様な麦うちの響。秋祭りの笛太鼓。月夜の若い者の歌。子供の喜ぶ
飴屋
(
あめや
)
の笛。降るかと思うと忽ち止む
時雨
(
しぐれ
)
のさゝやき。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
それを
細
(
こま
)
かに割りつけて見ると、一分に
一
(
ひ
)
と列車ぐらいずつ
出入
(
でいり
)
をする訳になる。その各列車が
霧
(
きり
)
の深い時には、何かの
仕掛
(
しかけ
)
で、停車場
間際
(
まぎわ
)
へ来ると、
爆竹
(
ばくちく
)
のような音を立てて相図をする。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大家
(
たいけ
)
となると二百三百と
桁
(
けた
)
にして吊るすから山はイルミネーションのようで
町中
(
まちなか
)
まで明るくなる。その提燈の下で一家
眷属
(
けんぞく
)
が、
然
(
そ
)
うだねえ、十時頃まで酒を飲む、御馳走を食べる、
爆竹
(
ばくちく
)
をやる。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
そのくせ大通にあつては両側に
櫛比
(
しっぴ
)
せる商戸金色
燦爛
(
さんらん
)
として遠目には頗る立派なれど近く
視
(
み
)
れば皆芝居の
書割然
(
かきわりぜん
)
たる建物にて誠に安ツぽきものに候、支那は
爆竹
(
ばくちく
)
の国にて冠婚葬祭何事にもこれを用ゐ
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
吾
(
わ
)
が
国
(
くに
)
正月十五日に
斎
(
さい
)
の神のまつりといふは
所謂
(
いはゆる
)
左義長
(
さぎちやう
)
なり。
唐土
(
もろこし
)
に
爆竹
(
ばくちく
)
といふ
唐人
(
たうひと
)
除夜
(
ぢよや
)
の
詩
(
し
)
に、
竹爆
(
たけたふる
)
千門の
响
(
ひゞき
)
燈
(
ともしび
)
燃
(
もゆる
)
万戸
明
(
あきらか
)
なりの句あれば、
爆竹
(
ばくちく
)
は大晦日にする事なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ごろ/\/\
雷
(
かみなり
)
がやゝ遠のいたかと思うと、意地悪く舞い戻って、
夥
(
おびただ
)
しい
爆竹
(
ばくちく
)
を一度に点火した様に、ぱち/\/\彼の頭上に
砕
(
くだ
)
けた。
長大
(
ちょうだい
)
な革の鞭を彼を目がけて打下ろす音かとも受取られた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
“爆竹”の意味
《名詞》
爆 竹(ばくちく)
竹や紙の筒に火薬を詰め、点火して鳴らすもの。
(出典:Wiktionary)
“爆竹”の解説
爆竹(ばくちく)は、花火の一種。本来は焚火に竹をくべて爆ぜさせる風習をいった。北京では春節(旧正月)の風物詩とされる。
(出典:Wikipedia)
爆
常用漢字
中学
部首:⽕
19画
竹
常用漢字
小1
部首:⽵
6画
“爆竹”で始まる語句
爆竹左義長