-
トップ
>
-
營養
>
-
えいやう
併し
味の
美なるものは
多くは
又同時に
營養にも
宜しいので、
人は
不知不識營養を
得る
處に
天の
配劑の
妙機がある。
身體が
弱い
爲めだから
營養をよくすること、
足の
膝關節が
痛かつたら
罨法をするといふ
事であつた。
彼女は
別に
身體の
元氣はかはらなかつたので、
學校に
通つて
歸つて
來ると
一人で
罨法をした。
食の
本義に
就て、
生理衞生の
學理を
講釋した
處で、
夫れ
丈けでは
決して
要領は
得られない、
何となれば、
食の
使命は
人身の
營養にあることは
勿論であるが
誰でも
實際に
當つて
一々營養の
如何を
吟味して
食ふ
者はない、
第一に
先づ
味の
美を
目的として
食ふのである。