漂着へうちやく)” の例文
かすかに/\、おこたへのあつたやうにもおもはれたが、それもこゝろまよひしんじて、其後そのゝち朝日島あさひじま漂着へうちやくして、あるとき櫻木大佐さくらぎたいさ此事このことかたつたとき大佐たいさ貴女あなた運命うんめいぼくして
家族かぞく無人島むじんたう漂着へうちやくしたやう氣持きもちである。
いま漂着へうちやくする薬師外輪山ぐわいりんざん
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
それから朝日島あさひじま漂着へうちやくして、椰子やし果實美味うまかつたこと猛狒ゴリラ襲撃しふげき一件いつけん櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさとの奇遇きぐうてつひゞき屏風岩べうぶいわ奇異きゐ猛犬稻妻まうけんいなづまにもまれなるいぬなること
何國いづくかの貿易港みなと漂着へうちやくするとか、兎角とかくして救助きゆうじよられぬこともあるまいとかんがへたのである。