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浮薄
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ふはく
ふりがな文庫
“
浮薄
(
ふはく
)” の例文
椎
(
しひ
)
の木はこのつつましさの為に我我の親しみを呼ぶのであらう。又この憂鬱な影の為に我我の
浮薄
(
ふはく
)
を戒めるのであらう。
わが散文詩
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
都会
(
とかい
)
が、いたずらに
華美
(
かび
)
であり、
浮薄
(
ふはく
)
であることを
知
(
し
)
らぬのでない。
自分
(
じぶん
)
は、かつて
都会
(
とかい
)
をあこがれはしなかった。けれど、
立身
(
りっしん
)
の
機会
(
きかい
)
は、つかまなければならぬ。
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
派手も明るさも、平家の人々が
纏
(
まと
)
った
浮薄
(
ふはく
)
とはちがう。
繊弱
(
せんじゃく
)
ではない。いたずらに
贅
(
ぜい
)
でもない。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
廿歳
(
はたち
)
といふも
今
(
いま
)
の
間
(
ま
)
なるを、
盛
(
さか
)
りすぎては
花
(
はな
)
も
甲斐
(
かひ
)
なし、
適當
(
てきたう
)
の
聟君
(
むこぎみ
)
おむかへ申し
度
(
たき
)
ものと、一
意
(
い
)
專心
(
せんしん
)
主
(
しう
)
おもふ
外
(
ほか
)
なにも
無
(
な
)
し、
主人
(
しゆじん
)
大事
(
だいじ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
比
(
く
)
らべて
世上
(
せじやう
)
の
人
(
ひと
)
の
浮薄
(
ふはく
)
浮佻
(
ふてう
)
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
でも、こんな場合に、すぐそんな話を受け入れるほど、彼女は
浮薄
(
ふはく
)
ではなかった。
第二の接吻
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
元来矢野は意志の力が強く
天品
(
てんぴん
)
詩人的な男だから、
浮薄
(
ふはく
)
な
名誉心
(
めいよしん
)
などに動かされる
質
(
たち
)
ではないけれど、み
篶子
(
すずこ
)
ゆえには世俗的の名誉も求めねばならないような気がしているのも事実である。
廃める
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
“浮薄”の意味
《名詞》
浮薄(ふはく)
浅はかで軽々しいこと。
人情が薄いこと。軽薄。薄情。
(出典:Wiktionary)
浮
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
“浮”で始まる語句
浮
浮世
浮標
浮々
浮雲
浮彫
浮気
浮木
浮腫
浮上