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水勢
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すゐせい
引揚けれども御大切の御
太刀は一
向に知れず是は正しく
水勢早き大河なれば川下へ
流れしならんとて川下の方をも
猶又人數を
ト
長雨のあとで、
水勢どう/\として、
渦を
巻て
流れ、
蛇籠も
動く、とある。
備中馬を
立てゝ
かの
水面に
積りたる雪
下より
解て
凍りたる雪の力も水にちかきは
弱くなり、
流は雪に
塞れて
狭くなりたるゆゑ
水勢ます/\
烈しく、
陽気を
得て雪の
軟なる下を
潜り、
堤のきるゝがごとく
されど
急流岩に
激して
水勢絶急ところは雪もつもる事あたはず、浪を見る処もあり。
渡口などは
斧にて氷を
砕きてわたせども、
終には
氷厚くなりて力およびがたく、船は
陸に
在りて人々氷の上を
渉る。