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氣紛
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きまぐれ
ふりがな文庫
“
氣紛
(
きまぐれ
)” の例文
新字:
気紛
全く
然
(
さ
)
うでないとも
謂
(
い
)
はれぬので、
俊男
(
としを
)
は默ツて、ニヤ/\してゐたが、ふいと、「そりや人には
氣紛
(
きまぐれ
)
といふものがあるさ。」
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
だから
其所
(
そこ
)
に
云
(
い
)
ふに
忍
(
しの
)
びない
苦痛
(
くつう
)
があつた。
彼等
(
かれら
)
は
殘酷
(
ざんこく
)
な
運命
(
うんめい
)
が
氣紛
(
きまぐれ
)
に
罪
(
つみ
)
もない
二人
(
ふたり
)
の
不意
(
ふい
)
を
打
(
う
)
つて、
面白
(
おもしろ
)
半分
(
はんぶん
)
穽
(
おとしあな
)
の
中
(
なか
)
に
突
(
つ
)
き
落
(
おと
)
したのを
無念
(
むねん
)
に
思
(
おも
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
然
(
さ
)
うさ、
氣紛
(
きまぐれ
)
でもなけア、
俺
(
おれ
)
にはお前を虫干にして
遣
(
や
)
る同情さへありやしない。正直なところがな。」と
思切
(
おもひき
)
ツていふ。感情が
昂
(
たかま
)
ツて來たのか、
瞼
(
まぶた
)
のあたりにぽツと
紅
(
べに
)
をさす。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
固
(
もと
)
より一時の出來心や、
不圖
(
ふと
)
した
氣紛
(
きまぐれ
)
では無かツたのであるから、さて是れが
容易
(
ようい
)
に解決される問題で無い。第一
妻
(
つま
)
として
迎
(
むか
)
へ取るには餘りに身分の
懸隔
(
けんかく
)
がある。
家庭
(
かてい
)
は斷じて此の
結婚
(
けつこん
)
を
峻拒
(
しゆんきよ
)
する。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「ぢや、
氣紛
(
きまぐれ
)
で
私
(
わたくし
)
を
虫干
(
むしぼし
)
になさるんですか。」
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
氣
部首:⽓
10画
紛
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
“氣”で始まる語句
氣
氣色
氣味
氣遣
氣持
氣障
氣勢
氣質
氣分
氣高