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此期
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このご
ふりがな文庫
“
此期
(
このご
)” の例文
思へば
故
(
こ
)
内府の思顧の侍、其數を知らざる内に、世を捨てし瀧口の
此期
(
このご
)
に及びて君の御役に立たん事、
生前
(
しやうぜん
)
の
面目
(
めんぼく
)
此上
(
このうへ
)
や候べき。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
一本音のせぬ樣に漸々
引拔
(
ひきぬき
)
郷
(
がう
)
右衞門は藤五郎を
脊負
(
せおひ
)
て夫より座敷々々を忍び出れど
若
(
もし
)
此期
(
このご
)
に
臨
(
のぞ
)
みて
出合者
(
いであふもの
)
有
(
あら
)
ば最早一
生懸命
(
しやうけんめい
)
に
討果
(
うちはた
)
さんと伴
佐
(
すけ
)
十郎は前後左右に眼を
配
(
くば
)
りながら刀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
老中
水野越前守
(
みずのえちぜんのかみ
)
の改革に火の消えたような有様ですが、さすがは物見高い江戸っ子、茶気と
弥次
(
やじ
)
気分は、
此期
(
このご
)
に及んで衰えた風もなく、落首を貼った高札の前は、押すな押すなの騒ぎ
礫心中
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
『君が山なす
久年
(
きうねん
)
の御恩に對し、一日の報效をも
遂
(
と
)
げず、猥りに身を捨つる條、不忠とも不義とも言はん方なき愚息が不所存、茂頼
此期
(
このご
)
に及び、君に合はす面目も候はず』
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
知らぬと云者なり主人主税之助は惡人ながら又
愚直
(
ぐちよく
)
の處もあり其方は
此期
(
このご
)
に及でも
未
(
いま
)
だ運の
盡
(
つき
)
たるとは思ずや此越前守が見る處
汝
(
なんぢ
)
は
勿々
(
なか/\
)
立派
(
りつぱ
)
なる惡黨成れど一度
帶刀
(
たいたう
)
もせし身なればサア
武士
(
ぶし
)
らしく白状なし名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
此期
(
このご
)
に臨んでも、たより無い八五郎です。
銭形平次捕物控:297 花見の留守
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
御老年の
此期
(
このご
)
に及びて、斯かる大變を見せ參らするこそうたてき限りなれ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
此期
(
このご
)
に臨んでも、たよりない八五郎です。
銭形平次捕物控:297 花見の留守
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
兩端に申立る
條
(
でう
)
不屆至極なりと
勃然
(
やつき
)
となりて怒るにぞ九助は二言と
返答
(
へんたふ
)
もせず居たりしかば理左衞門は家老中へ
對
(
むか
)
ひ
此期
(
このご
)
に及んで斯の如きの
始末
(
しまつ
)
言語同斷の
曲者
(
くせもの
)
ゆゑ
彌々
(
いよ/\
)
今日御
所刑
(
しおき
)
に行ひ然るべしと申時
主計
(
かずへ
)
は
點頭
(
うなづき
)
如何
(
いか
)
樣
御法
(
ごはふ
)
の如く申渡て宜からんと云を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
期
常用漢字
小3
部首:⽉
12画
“此”で始まる語句
此方
此
此処
此家
此奴
此處
此間
此所
此頃
此様