“このご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
此後68.8%
此期31.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荷船の帆柱と工場の煙筒のむらがり立つた大川口おほかはぐちの光景は、折々をり/\西洋の漫画に見るやうな一種の趣味にてらして、此後このごとも案外長くある一派の詩人をよろこばす事が出来るかも知れぬ。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
思し召されて御辛抱しんばうを成さる事は出來ぬかや此後このご屹度きつとつゝしむとかたちかひの御言葉ことば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
老中水野越前守みずのえちぜんのかみの改革に火の消えたような有様ですが、さすがは物見高い江戸っ子、茶気と弥次やじ気分は、此期このごに及んで衰えた風もなく、落首を貼った高札の前は、押すな押すなの騒ぎ
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
『君が山なす久年きうねんの御恩に對し、一日の報效をもげず、猥りに身を捨つる條、不忠とも不義とも言はん方なき愚息が不所存、茂頼此期このごに及び、君に合はす面目も候はず』
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)