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此分
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このぶん
ふりがな文庫
“
此分
(
このぶん
)” の例文
篁村翁
(
くわうそんおう
)
が
読売新聞
(
よみうりしんぶん
)
で
軽妙
(
けいめう
)
な
短編
(
たんぺん
)
を
盛
(
さかん
)
に書いて
居
(
ゐ
)
ました、
其等
(
それら
)
を見て
山田
(
やまだ
)
は
能
(
よ
)
く話をした事ですが、
此分
(
このぶん
)
なら一二
年内
(
ねんない
)
には
此方
(
こつち
)
も打つて出て
一合戦
(
ひとかつせん
)
して見やう
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「落ち付く
所
(
どころ
)
か、
此分
(
このぶん
)
ぢや生涯落ち付きさうもない」と、いそがしさうに烟草を吹かし
出
(
だ
)
した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私
(
わたくし
)
も少し
驚
(
おどろ
)
きまして、
此分
(
このぶん
)
では
迚
(
とて
)
も
往
(
ゆ
)
く
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
まいと困りましたから、
私
(
わたし
)
が
日頃
(
ひごろ
)
御贔屓
(
ごひいき
)
に
預
(
あづ
)
かりまする
貴顕
(
きけん
)
のお
方
(
かた
)
の
処
(
ところ
)
へ
参
(
まゐ
)
りまして、
右
(
みぎ
)
のお話をいたしますると、そんならば
幸
(
さいはひ
)
私
(
わたくし
)
も
往
(
ゆ
)
くから
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夫
(
それ
)
でも
此
(
この
)
九
月
(
ぐわつ
)
から、
月島
(
つきじま
)
の
工場
(
こうば
)
の
方
(
はう
)
へ
出
(
で
)
る
事
(
こと
)
になりまして、まあ
幸
(
さいはひ
)
と
此分
(
このぶん
)
で
勉強
(
べんきやう
)
さへして
行
(
い
)
つて
呉
(
く
)
れゝば、
此末
(
このすゑ
)
ともに、さう
惡
(
わる
)
い
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
からうかと
思
(
おも
)
つてるんですけれども
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
此分
(
このぶん
)
では
後
(
おく
)
れますでせうか」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“此”で始まる語句
此方
此
此処
此家
此奴
此處
此間
此所
此頃
此様