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根元
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こんげん
ふりがな文庫
“
根元
(
こんげん
)” の例文
あのヘラヘラ笑いの拠って来る
根元
(
こんげん
)
は何か。所謂「官僚の悪」の地軸は何か。所謂「官僚的」という気風の風洞は何か。
家庭の幸福
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
ハルトマンの
形而上学
(
けいじじやうがく
)
では、此世界は出来る
丈
(
だけ
)
善く造られてゐる。併し有るが好いか無いが好いかと云へば、無いが好い。それを有らせる
根元
(
こんげん
)
を無意識と名付ける。
妄想
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
信濃と越後の
国境
(
くにさかい
)
に秋山といふ処あり、大秋山村といふを
根元
(
こんげん
)
として十五ヶ村をなべて秋山とよぶ也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
こゝに
此
(
この
)
因果を観じて
如是
(
にょぜ
)
本末の
理趣
(
ことわり
)
を
究竟
(
くきょう
)
し、
根元
(
こんげん
)
を断証して菩提心に転じ、一宇の
伽藍
(
がらん
)
を起して
仏智慧
(
ぶつちえ
)
を
荘儼
(
しょうごん
)
し
奉
(
たてまつ
)
り、一念
称名
(
しょうみょう
)
、
人天咸供敬
(
にんてんげんくぎょう
)
の浄道場となせる事あり。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
他
(
た
)
に身請する人ありと
僞
(
いつは
)
りて五十兩の金を
騙
(
かた
)
り
取
(
とり
)
種々
(
しゆ/″\
)
の
惡計
(
あくけい
)
を
働
(
はたらき
)
し其
根元
(
こんげん
)
を
尋
(
たづぬ
)
るに國は三
州
(
しう
)
藤川
(
ふぢかは
)
の
近在
(
きんざい
)
岩井村
(
いはゐむら
)
の百姓に
作
(
さく
)
十と云者あり夫婦の
中
(
なか
)
に子供兩人有て
兄
(
あに
)
を作藏
舍弟
(
おとゝ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
禍
(
わざわい
)
の
根元
(
こんげん
)
を絶つことが出来なかったのを、実に残念に思うのです。韮崎が不思議な自殺をとげた今、この曲者を取逃がしてしまっては、我々の手には何一つ残らなくなるのですからね。
偉大なる夢
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
僕は、とにかく、あの噂の
根元
(
こんげん
)
を、突きとめてみたい。何か、ある。きっと、ある。僕には、そんな予感がする。根も葉も無い噂だとしたなら、僕は幸福だ。
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
此男
勇漢
(
ゆうかん
)
なれば
无
(
む
)
二
无
(
む
)
三に草木を分けて山を越、谷をわたりてかの
根元
(
こんげん
)
をさぐりみるに、たゞ何の
異
(
ことな
)
る事もなき石なり。ひろひとりて
背
(
せ
)
に
負
(
お
)
ひ
皈
(
かへ
)
るに道すがら光ること前の如し。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
必ず噂の
根元
(
こんげん
)
を突きとめてみたい、と意気込んでおっしゃるような始末なので、こんな無分別なお若い人たちのなさる事を黙って傍観していると、
藪
(
やぶ
)
から
蛇
(
へび
)
みたいな
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
此男
勇漢
(
ゆうかん
)
なれば
无
(
む
)
二
无
(
む
)
三に草木を分けて山を越、谷をわたりてかの
根元
(
こんげん
)
をさぐりみるに、たゞ何の
異
(
ことな
)
る事もなき石なり。ひろひとりて
背
(
せ
)
に
負
(
お
)
ひ
皈
(
かへ
)
るに道すがら光ること前の如し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“根元”の意味
《名詞》
根元(こんげん、ねもと)
(ねもと)樹木の幹の下の根の部分。根本。
(こんげん)根源に同じ。
(出典:Wiktionary)
根
常用漢字
小3
部首:⽊
10画
元
常用漢字
小2
部首:⼉
4画
“根”で始まる語句
根
根柢
根性
根方
根本
根太
根気
根岸
根津
根生