トップ
>
映
>
て
ふりがな文庫
“
映
(
て
)” の例文
その広い座敷がただ一枚の
絨毯
(
じゅうたん
)
で敷きつめられて、
四角
(
よすみ
)
だけがわずかばかり
華
(
はな
)
やかな織物の色と
映
(
て
)
り
合
(
あ
)
うために、薄暗く光っている。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
古い文学にある、「
丘
(
を
)
に
映
(
て
)
る」ということばからつけたもので、もちろん音で
映丘
(
えいきゅう
)
と訓まれることは覚悟の上であった。
故郷七十年
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
川面
(
かわも
)
から
映
(
て
)
りかえす陽のひかりが屋根舟の障子にチラチラとうごく。
顎十郎捕物帳:12 咸臨丸受取
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
後期の周美成と正に復た遥々相
映
(
て
)
らす。
放翁鑑賞:07 その七 ――放翁詩話三十章――
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
室
(
へや
)
は
高
(
たか
)
い
天井
(
てんじやう
)
に
比例
(
ひれい
)
して
廣
(
ひろ
)
く
且
(
か
)
つ
寒
(
さむ
)
かつた。
色
(
いろ
)
の
變
(
かは
)
つた
疊
(
たゝみ
)
の
色
(
いろ
)
が
古
(
ふる
)
い
柱
(
はしら
)
と
映
(
て
)
り
合
(
あ
)
つて、
昔
(
むかし
)
を
物語
(
ものがた
)
る
樣
(
やう
)
に
寂
(
さ
)
び
果
(
は
)
てゝゐた。
其所
(
そこ
)
に
坐
(
すわ
)
つてゐる
人々
(
ひと/″\
)
も
皆
(
みな
)
地味
(
ぢみ
)
に
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
室
(
へや
)
は高い
天井
(
てんじょう
)
に比例して広くかつ寒かった。色の変った畳の色が古い柱と
映
(
て
)
り合って、昔を物語るように
寂
(
さ
)
び果てていた。そこに坐っている人々も皆地味に見えた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
映
常用漢字
小6
部首:⽇
9画
“映”を含む語句
夕映
反映
映画
目映
映写幕
映像
映山紅
朝映
面映
照映
月映
映出
灯映
波映
映照
余映
映畫
映丘
映画館
持映
...