新潟にひがた)” の例文
(画人呉俊明のち江戸にいでしゆゑ名をなせり)近年相撲すまふ越海こしのうみ鷲ヶ浜わしがはま新潟にひがたさん九紋竜くもんりゆうは高田今町の産、関戸せきのと次第浜しだいはまさん也。
そして良寛さんのいろいろな話が、今でも良寛さんの住んでゐた新潟にひがた出雲崎いづもざきのあたりには残つてゐる。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
よくせき土地とち不漁しければ、佐渡さどから新潟にひがたへ……といたときは、枕返まくらがへし、と妖怪ばけものつたも同然どうぜん敷込しきこんだ布團ふとんつて、きたからみなみひつくりかへされたやうに吃驚びつくりした。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あひが吹かぬか荷が無うて來ぬか但しや新潟にひがたの川留か
相川おけさ (旧字旧仮名) / 江南文三(著)
(画人呉俊明のち江戸にいでしゆゑ名をなせり)近年相撲すまふ越海こしのうみ鷲ヶ浜わしがはま新潟にひがたさん九紋竜くもんりゆうは高田今町の産、関戸せきのと次第浜しだいはまさん也。
蒲原かんばら郡の新潟にひがたは北海第一のみなとなれば福地たることろんまたず。此余このよ豊境はうきやうしばらくりやくす。此地皆十月より雪る、そのふかきあさきとは地勢ちせいによる。なほすゑろんぜり。
蒲原かんばら郡の新潟にひがたは北海第一のみなとなれば福地たることろんまたず。此余このよ豊境はうきやうしばらくりやくす。此地皆十月より雪る、そのふかきあさきとは地勢ちせいによる。なほすゑろんぜり。
総滝そたきとは新潟にひがたみなとより四十余里の川上、千隈川ちくまかはのほとり割野わりの村にちかき所のながれにあり。信濃しなの丹波島たんばじまより新潟にひがたまでを流るゝあひだながれたきをなすはこゝのみなり。
芭蕉翁がおく行脚あんぎやのかへるさ越後に入り、新潟にひがたにて「海にる雨やこひしきうき身宿みやど寺泊てらどまりにて「荒海あらうみ佐渡さどよこたふ天の川」これ夏秋の遊杖いうぢやうにて越後の雪を見ざる事ひつせり。